冷蔵庫 その1 〜購入編〜

今日、ジョーシンに行って冷蔵庫を買った。冷蔵庫の買換えは、家全体の消費電力を減らす取り組みの第2弾として、白熱電球のLED化に続き行ったものである。


家の台所で使っている冷蔵庫は、現在の家を建てる際に購入したもので、すでに丸16年も使い続けている相当な旧式機種である。冷凍庫内の照明が切れたくらいなもので、まだ壊れる兆候はなかったものの、1年365日毎日動き続けるものであるため、これを新しくすることによる節電効果は相当に大きいと考えた。そこで、鈍い反応を見せる家族を説得し、更新することを認めさせたのだった。「まだ壊れていないのに」という声もあったが、壊れるのを待っていたらいつまでたっても節電が進まない。自然環境と社会の持続性という観点から節電を推進するためのみならず、固定費を見直して家計を身軽にするためにも重要な取り組みであるにも関わらず、家族にはランニングコストという考え方がないのか、どうもピンとこない様子だった。困ったものだ。やはり、自分がどんどん「やる!」と決めて変えていかないと、うちの家族は誰も動かないのである。特に、インターネット接続とAV家電に関しては、自分が全て管理していて、きちんとした使い方を家族の誰も分かっていない状況であるが、白物家電についても今後は自分が責任を持って設備の管理や更新やらなければならないと思うに至った。今回も、更新の決定から機種の選定まで全て自分の判断で、全て自分でお金を出して実行した。自分のやることに責任を持つと同時に、家族から横やりを刺されないためでもあった。


新しい冷蔵庫の機種は、本体サイズ(容積含む)と消費電力という二つのポイントのみで決められた。メーカーは初期段階で、今までと同じで馴染みのあるPanasonicにすることに決定して選択肢を大幅に絞り込み、サイズは現在の冷蔵庫が置いてあるスペースに収まり、同程度の容積を持つものということで更に絞り込んだところ、451Lで年間消費電力270kw/hの「NR-F455T」という機種にたどり着いた。旧機種とのスペックの比較は下記のとおり。




年間消費電力を測定するJISの試験方法が過去と今では異なるため、カタログ値の単純比較は出来ないのだが、少なくとも電気代が半分以下になるであろうことは確実と思われた。スペック的にこれで申し分なかったので、この機種を購入することに即決。それ以外の機能や性能は考慮の対象にはならなかった。ここまで決定したのが、先々週のことだった。実際の購入は、ボーナスのころにしようかと思っていたのだが、家電量販店で話を聞いてみたところ、ボーナス前後は注文が増えるので納期が遅くなると言われ、一カ月前倒しして今月中に買うことにした。


そして今日、大商談会の開催に合わせてジョーシンを訪れた。もう買う機種は決めているので、冷蔵庫コーナーで目当ての機種の前に立って、さあ店員を呼ぼうと思ったところ、三菱の販売員につかまってしまった。周りに他の客や店員がおらず、無下に断ることも出来なかったので、ここで三菱の冷蔵庫がいかに他社より優れているかについて散々解説を聞かされるはめになり、数十分のタイムロス。「もう一度考えてみます」と言って、やっと逃げだせたものの、カチコチにならない冷凍だとか、自動製氷だとか、イオンだの脱臭だのというそれまで何ら気に留めていなかった部分について説明されたことで、若干決断が揺らいでしまい、別のコーナーのベンチで三菱とPanasonicのカタログを見比べて再検討を始める羽目になってしまった。料理をしない人間なので、棚の高さが変えられるだとか回るから出し入れが楽だとか言われても、果たして利点があるのかないのか判断がつかなかったし、イオンで脱臭だ除菌だ栄養アップだといった類の話は疑似科学だと思って切り捨てていたし、自動製氷なんて電気の無駄だと思って使わないつもりだったので、そういう部分をプッシュされても困惑するだけで自分の心には響かなかった。必死でアピールしていた販売員のオッサンがなんだか不憫には思えたが、自分で買うと決めたものに横やりを刺されるのはやはり嫌だったので、結局当初計画通りの機種を買うことに落ち着いた。高い買い物をする際には、ある程度の「思い切り」が必要なので、いざ買う場面になって決心に水を差すようなことをされるのは困る。この「動揺」も影響して、結果的に店員に購入の意思を伝えるまでに1時間近くも要してしまったのだった。


ただ、店員に話しかけてからはとんとん拍子で話が進んだ。来週の土曜に家に届けてもらうということにして、その際に古い機種は引き取ってもらうことにした。引き取ると言ってもそのままリサイクルに回るわけなので、当然その処理費用は自分で負担しなければならない。家電リサイクル法で決められたことなので、この費用については予め織り込み済みだった。冷蔵庫の本体価格148500円と、処理費用約5000円をその場で支払い、今日の作業は計画通りに完了。大商談会と言いつつ全く商談はしなかったものの(店員に値引きを迫るのは何だかみっともないし、時間の無駄なのでしたくない)、ポイントが付かない代わりに表示価格の10%オフで買え、特典として5年間無料保証と、シャープのプラズマクラスターイオン発生機がもらえたのはラッキーだった。それもあって、高い買い物だったものの満足度は高かった。


高濃度プラズマクラスター 25000搭載 イオン発生機 モバイルタイプ ホワイト系 IG-CM1-W

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↑8000円相当の大盤振る舞いなプレゼント。ただ、使い道がないので、売ることになりそう。


あとは来週の到着を待つばかりだ。出来ればそれまでになるべく冷蔵庫の中身を減らしておき、スムーズに交換が行われるようにしたいところである。


<参考リンク>
ジョーシン―冷蔵庫ご購入前のチェックポイント
http://joshinweb.jp/kaden/refchk.html

All About―冷蔵庫の電気代が3倍?新JIS対応とは
http://allabout.co.jp/gm/gc/56243/

(150分)