げんしけん

げんしけん」のまさかの10巻が出るときいたので、いてもたってもいられず予約して買ってしまった。げんしけんは大学のオタクサークルにおける人間模様を描いたマンガで、自分は07年春に当時すでに「完結」していた全9巻を読んで、ちょっとだけ作品の中の世界のような人間関係にあこがれたものだった。大学生に限らず、そうした感情を抱いた読者は少なからずいたのではないかと思われる。その魅力と人気はいまだ健在だったらしく、まさかまさかの「続き」がこうして新たに刊行されることになったわけだが、今回これを読んでみて「確かにこれは『あり』だな」と納得した。思いがけない超展開が待っていて、とにかくのっけから面白く、夢中でページをめくってしまった。げんしけんワールドはまだまだ十分広がる余地があるということが証明された。11巻以降にも大きな期待が持てること間違いなしだ。


げんしけん 二代目の壱(10) (アフタヌーンKC)

げんしけん 二代目の壱(10) (アフタヌーンKC)

(25分)