ラウンドワン

今日はひょんなことから、友人二人と車でラウンドワンに行くことになった。


色んなスポーツや業務用ゲーム機が遊び放題の「スポッチャ」を、雨に見舞われながらも90分間満喫したあと、スポッチャエリアの出口でもらった「コイン20枚引換券」と「UFOゲーム1回無料券」を使うためにアミューズメントコーナーへ向かった。


そこで指定されたUFOキャッチャーで遊んだら、なんと



景品が取れてしまった。


手のひらの半分ほどのサイズの、小さなドラえもんのぬいぐるみだ。


景品は掴んだものの途中で外れ、アームで上まで引っ張り上げることは出来なかった。だが、景品がヤマになっていたおかげで、アームから外れたあと、ヤマを転がるようにして出口に吸い込まれたのだった。


自分はUFOキャッチャーの類が大の苦手。記憶をまさぐった限り、今まで取れた経験はない。なので、まさか取れるとは思っておらず、驚きと喜びのあまり、飛び上がってしまった。


その喜びようといったら・・・。興奮のあまり、ガッツポーズしながら後ろにのけぞり、「よっしゃあ!」と声を上げてしまったほど。


全く大人気ない。


しかしこれこそが、ゲーセンの醍醐味というものだろう。


1回ごとにお金を取られるから何回もプレイすることは出来ないというリミットとリスクがある中で、景品という形あるリターンを得られたとき、その景品は滅多に取れないという希少性が、達成感を生むのだ。


それらがゲーセンという場において醸し出す快感が、偶然にも自分に極大化された形でもたらされたということだといえる。


つまり、最大の喜びは「取れた」という事実そのものから生じているのであり、このぬいぐるみ自体は、一種の記号に過ぎなくて、正直なんでもいいのだ。カロリーメイトでも、うまい棒でも、ミクのフィギュアでも(いやこれは少し欲しいけど)。


しかし戦利品として、過去の達成感を再現してくれる機能があるから、大事に取っておこうと思った。


「ゲーセン理論」については以上で終了。


その後は少しテンションが上がって、上機嫌だった。


Sの助言もあってマジアカで優勝できたし(これは少し卑怯くさいか)、Yの提案で夕飯として食べたお好み焼きも、自分で焼いただけに食べたときの満足感も大きかった。


トータルで4時間ほどの出来事ではあったが、とても充実していた。


ああ、今日はいい日だったなぁ。

(50分)