ストップ!再配達

「お客様は神様です」というよく聞く言葉、お客様は神様のように尊い存在だから、要望には何でも応えないといけない…という意味で世間では使われている。しかし、最初に使ったと言われる三波春夫が込めた意味はこれとは全く違って、お客様を神様だと思って真摯な気持ちで舞台に立ち芸に魂を込めるという意味だったようだ。今夜のクロ現で知ってなるほど、と膝を打ったのでメモしておく。自分も、生産者と消費者は価値の交換行為において対等だと思ってきたので、金を払えば何でもありみたいな考え方ではないと分かって安心した。


今夜のクロ現は、日本経済の高コスト体質、また働き方改革の足かせともなっている過剰サービスの問題がテーマだった。コンビニの24時間営業や、百貨店の正月の初売り等がやり玉にあがっていたが、自分は特に宅配便の再配達の問題が頭に浮かんだ。1月17日付け日経新聞朝刊によれば、届け先が留守で再配達される荷物は、なんと荷物全体の2割に上るそうだ。トラック輸送による環境負荷もバカにならないし、人員も余計にかかってコストを押し上げている。再配達の増加は深刻な問題だ。そこで自分は、ネット通販で買った商品で急ぎではない場合はアパートではなく実家に送るようにしている。実家なら日中でも必ず家族がいるから、荷物をほぼ確実に一回で受けとることができる。そして、週一くらいの頻度で実家に帰ったときに荷物を受けとる。これで再配達の発生を防止できる。地元にいながら実家を離れて暮らしている人にはおすすめしたい方法である。


過剰サービスのために増える余計な仕事に歯止めをかけたいので、今後も不要な包装を断るとか、地道なことから取り組んでいきたい。それが長い目で見て世の中をよくすることに確実に繋がっていくはずだから。

(携帯、30分)