独りの夜

今、新潟駅前のビジネスホテルの一室でひとりゆったりと過ごしている。思えば、大学卒業以来、家を離れてひとりで夜を過ごすことはなかった。狭いところが好きな性分なので、こういうところでコーヒーを飲みながらテレビを見たりしているとすごく落ち着く。こうしていると、また一人暮らしをしたいなとついつい思ってしまう。まあ金銭面以上に家族の諸々の問題から実現は難しいところではあるが、目途が立ったらすぐに行動に移せるよう、下調べや下準備はしておいていいと思う。



今日は14時に新潟に着いた。ここで友人二人と思いがけず会うことになり、ホテルにチェックインして荷物を部屋に置いた後、彼らと一緒に3時間ほどシダックスでカラオケをした。自分はフジファブリックの曲ばかり歌った。キーを下げてたし歌い方も下手だったが、自分では熱唱していたつもりだったし、茜色の夕日を締めに歌ったときには気持ちが高ぶり思わず目頭が熱くなった。友人二人はそれぞれ自分の好きな曲を歌っていた。何だこれは?!と気になる曲が少なくなかったので、今度ゲオでCDを探して借りてみたいと思う。ヒトカラも好きだが、人の歌った曲から自分の音楽の趣味を広げることが出来るから、タカラのほうがやっぱり楽しい。ノリノリで気持ちのいい時間が過ごせた。


18時40分すぎに彼らと別れ、ラーメン屋で夕食を食べたあと、ホテルに向かいかけた。が、ある重要な用事を思い出し、きびすを返して駅南に向かった。そして行った先は、ジュンク堂だった。ここの地下で1時間ほど色んな本を立ち読みした後で、4冊を購入した。建築や金属加工など、全て普段全く縁のない領域の本だが、面白そうだったので買った。こういう未知との遭遇が、大型書店の愉しさである。上越にはこうした大型書店がないので、本屋に行っても今ひとつつまらない。今回、大型書店の価値を再確認することができ、大変満足したので、今後は新潟に来る折りには必ずジュンク堂にも立ち寄ることにしたいと思う。電子書籍がどんなに隆盛しようとも、大型書店には決して無くなって欲しくないものだ。つくづくそう思った。その後、20時半にホテルに戻り、風呂に入って今に至る。



↑財布の図書カード2枚を使いきった。


今夜はこの貴重なひとときをもっと楽しみたいところだが、明日の朝は早い。もったいなくもあるが、もう少ししたら寝て、明日に備えて体を十分に休めたいと思う。

(50分)


<追記:1/10>
写真2枚を追加した。