心配>期待

この土日は、県外までスキーをしに行くことにしている。一緒に行くS君とは、21日朝に現地集合ということですでに打合せ済みである。天気が若干心配だったが、好天でこそないものの大荒れもしない見込みであることから、計画通り行くことで今夜最終決定した。行き先は山形県。はっきり行って、かなり遠い。最短距離で行っても、上越から300kmも離れている。しかも、最短距離の場合に通ることになる国道113号は、新潟・山形間の県境の山中を80kmもひたすら走り続けるという険しい道だ。普通の季節なら特段問題はなかろうが、今は厳寒期である。通ったことがない道であり、まさに未知なだけに、気温で変化する路面状態や、道の幅、除雪の状況などがどんな具合か、軟なFF車で突撃して果たして安全に通行できるのかと心配でならない。路面が凍結していて、万が一スリップして川に転落しようものなら、命はないだろう。これから遊びに行こうというのに、今の自分は恐怖に打ち震えている。グーグルマップで計算された数値でも、家から5時間半かかるという数字がはじき出されているから、実際には休憩時間や安全運転のためにスピードを落とすことを加味すると、8〜9時間はかかると思われる。土曜の朝に出て行ったのでは、到底間に合わない。そこで今回は、金曜の夜に出発することにした。終業後、家に帰らずに職場から直接出発し、途中の適当なところで一泊する。そうすることで、少しでも現地までの距離を縮めておいて、翌朝の走行では安全運転に努めようという訳である。ただ、そうした具体的な案が固まったのは、ついさっき、今夜帰宅してからのことだ。S君に電話し、そそくさと情報収集し、値段重視で決めたホテルを残り4部屋の際どいところで何とか予約して、夜間早朝の運転のことをイメージしてガクブルしながら今に至る。明日の朝には荷物を全て車に積んで出勤しなければいけないというのに、まだ道具の準備を何もしていない。ギリギリで慌てるのは目に見えている。直前まで準備をしないという、昔からのこの悪癖を何とか出来ないものだろうか。全く困ったものだ。明日は残業が出来ない分、朝のうちに綿密なスケジュールを組み、最低限予定の仕事は全て片付けられるようにしたいし、昼休みも情報収集のために充てたいと思う。土曜は半日ほど滑ってから現地で一泊し、日曜日はただ帰るだけになる慌ただしい旅なので、せめて明後日の夜くらいは、ゆっくり楽しんでいられたらなーと想像を膨らませて、今夜は床に就くこととしたい。

(25分)