新・新聞スクラップ

今までの新聞スクラップ方法が、ここ2、3年で保存ファイルの増加により物理的に保管の限界に達していた。そのため、これを抜本的に改め、新たに以下の方法で運用することにした。


<2017年以降の新聞スクラップ方法>
①自宅または職場で新聞を読む。気になった記事は載ったページ(紙面)ごと引き抜き仮保管する。
②仮保管していた新聞記事が1ヶ月分溜まったら、職場のスキャナーで一本のPDFに変換する(電子化)。
③PDFにした記事にアドビアクロバットで以下の加工を施す。
1)ページの向き(縦横)を「ページの整理」で修正する。
2)日付の記載がない(スキャン範囲からはみ出していた)記事に「PDFを編集」で日付を入れる。
3)保存対象の記事以外を取り除く形で「PDFを編集」からページをトリミングする。
4)再読して、保存する価値がそれほどないと思った記事を「ページの整理」で削除する。
5)「ページの整理」から、PDFを1頁(記事)につき1ファイルになるよう「分割」する。
④分割して作成された各ファイルを、以下のルールでリネームする。
 西暦年月_【検索用のタグ】新聞名略称「記事名(必要に応じてキーワードも)」
 →例 : 20160803_【大学・教育】日経「留学生 地元に残って」.pdf
⑤リネームしたファイルを一つ一つ開いて、ファイル名と内容が一致していることを確認する。
⑥ファイルを職場のPCの個人フォルダに保存。(仕事用)
⑦ファイルをグーグルドライブ(自宅用アカウント)の「マイドライブ」にバックアップする。(スマホや自宅PCでの閲覧用)


この運用方法の最大の変化は「電子化」である。これにより、①紙媒体での保存時の物理的制約から解放されて無尽蔵に記事を蓄積可能になり、②再読したい記事をキーワードや日付で簡単に検索できるようになり、③空間的時間的制約を受けずに出先や職場などどこでも記事を閲覧できるようになり、④バックアップがとられるようになり、⑤記事のストックにかかるコストも低下するというメリットを享受できる。すでに昨年12月から試行的にこれを実施し、有効な方法であることを確認しており、今後はそれを本実施するのみならず、過去にスクラップした記事も順次電子化をしていくつもりである。最終的には、2009年ごろから現在に至るまでの膨大なスクラップが、PCやスマホでいつでも見られるようになり、自分の知的資産として積極的に活用できるようになると期待している。6年前の記事では、際限なく記事が増えることと、職場でスキャンをすることに対して懸念が指摘されていたが、前者は長年スクラップを続ける以上はやむをえないこと、後者は取り込んだ資料が仕事にも役立ちうることであり、かつ作業は勤務時間外に行うものとすることから、今の自分としては問題ないと考えている。職場だからあれもダメこれもダメというのではなく、意味や影響を考えた上で、それが合理的な方法であり、良識から逸脱したものでなければ、許容されうるというのが現在の自分の考え方である。著作権の観点においても、自ら購入した新聞を電子化(複製)することは問題ないし、それをグーグルドライブにアップすることも、アクセスできるのが自分に限られる以上は問題ない。


どこからでも、どのデバイスからでもアクセスできるグーグルドライブは、1年ほど前から使い始めた。自分のような記録人間にとっては、「まさにこういうものが欲しかった」という画期的なウェブサービスで、使い勝手が非常に優れている。セキュリティの問題にはくれぐれも留意した上で、今後も色んな形で積極的に活用していきたいと思っている。

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