巡回

今日はセンター試験の振替休日だった。2週間経ってしまったが、とにもかくにも休むことが出来た。平日に休めるこの貴重な機会を何としても有効活用しようという思いから、急きょ大学の附属施設(以下、センター等)の見学をすることにした。


今回訪ねたのは3か所。そのうち2つは、一度も足を踏み入れたことのない施設だったし、いずれも設置目的や活動実態を詳しく知らなかった。大学の施設なのに、多くの職員は無関心でいる。それはおかしいという素朴な疑問から、自分の足で訪ねてみることにしたのだった。午前中に、各施設に常駐している非常勤の事務職員にメールで連絡して訪問のアポを取り、お昼から施設巡りを始めた。自分のようにセンター等に積極的に関心を持つ人はすごく珍しいということで、いずれの施設でも訪ねてきたことを驚かれたし、同時に喜ばれもした。各センター等では、20分ほどかけて内部の部屋を見せてもらい、どのように活用されているのか説明を受けた後、非常勤さんから現状認識や課題等についてお話を伺った。3か所のうち2か所の非常勤さんとは過去に同じ部署で働いたことがあり、個人的な信頼関係があったので、本音の言葉を聴かせてもらうことが出来た。いずれも貴重な体験で、得たものは想像以上に大きかった。本来これらのセンター等は、大学の特色として打ち出されるべきものであるはずだ。だが、対外的にそうしたアピールが充分にされていない。それどころか、学内ですら存在価値をきちんと認識されておらず、ヒトやカネの手当も後回しにされている。大学から非常に「軽視されている」ことを、非常勤さんたちは嘆いていた。そして、センター等をもっと有効活用するためにも、自分にセンター等の地位向上に繋がるような働きかけ、学内の意識の変革をしてほしいと訴えかけられた。それらはとても重いメッセージだった。好奇心を持って飛び込んてみたからこそ、聴くことができたものだった。「行く用事がないし」と言って「自分の仕事」という殻にこもっていては、こうした問題の存在は見えてこなかったことだろう。同僚のDK氏が学内の研修で語った「現場に足を運ぶべし」という言葉が、今回のセンター訪問に活きた形だ。この課題には、大学全体を見渡すことのできる、知識と経験の豊富な人材をいかにして増やしていくか、という観点から、上層部に訴えかけて、改善に向けてのアプローチを図ってみたい。そして、時代錯誤なセクショナリズムに陥っている職員の意識を「若手を起点にして」変えていきたいと思っている。周りの人たちと、自分自身に向けて、こう言いたい。「Confortable zoneを出なさい」と。

(45分、2/8)