脱却

今夜は、職場の人を集めて、ビアガーデンで暑気払いをした。元上司から「事務局全体での飲み会をしてほしい」という依頼を受け、自分が企画したものだった。今回も若手2名と共に幹事を務めたが、若手に限らず事務局全体から参加者を募って結果的に28名もの大人数での開催となったので、準備段階から色々と気を遣った。事務局トップの局長から、各課・室長、係長といったベテラン世代、若手10名、非常勤職員まで集まり、参加者は非常にバラエティに富んでいた。実施上、想定の甘さや計画・連絡の不備等による小さなミスは多々あったものの、概ね円滑に会は進み、盛会のうちに無事終了。21時にその場で解散となった。何の余興もひねりもない飲み会企画ではあったが、多くの人に喜んでもらえたのはよかったとは思う。ただその一方で、こういう役回りをしたところで、自分にもはやメリットはないという実感も強いものがあった。上司世代からは好評を得たものの、自分としては、このままでは到底将来に期待が持てない組織の中で、代わり映えのしないメンツを集めて、どうでもいいような雑談をしたところで、何ら建設的な意味はないと感じていた。飲んで憂さ晴らしをするのではないく、きちんと現実に目を向けて、「大学の様々な問題をどこからどのように変えて行くべきか」という議論をするほうが自分にはよっぽど確かな「ストレス発散」になるに違いなかった。最悪の状況にも関わらず前に進んでいる実感がないことこそが、自分の最大のストレスだからだ。幹事をやるのも、嫌いではないが、もう新たな経験にはなりそうにない。事務局全体での飲み会を今回初めて企画してみたことは、一つの経験として肯定的に捉えているが、次回も同じことをやろうという気には今はなれない。


もっと現実に目を向けるためには、若手が「今は危機的状況だ」という認識を共有して一致団結しなければならない。そのへんの認識度がどのくらいなのか、まずはアンケートでもとって、きちんと確かめないといけないと考えている。だから、今回みたいなことに時間とエネルギーを注ぐのは、幹事経験の少ない2、3年目の若手に任せるとして、自分は真に大学の将来のためになるような活動に心血を注ぎたいと思う。例え誰でも出来ることでも、誰もやっていないことであれば、それをやることが自分の存在価値になるのだから。

(60分、6/28)