ビンディングシューズ

ロードバイク用のビンディングシューズを買った。イタリアの老舗ブランドであるGIRO(ジロ)の「REPUBLIC」という製品だ。マジックテープやバックル等ではなく、ひもによって締めつけるタイプで、色も形も落ち着いたデザインなので、一見して普通の靴と変わらないカジュアルさが特徴だ。これをサイクルウェアではない普段着の姿で履いても全く違和感がないし、自分が乗っているクラシカルなクロモリロードとのバランスを考えても悪くない組み合わせだと思う。また、ウォーキングパッドがついており、ペダルとシューズを固定するために靴に取りつける金具(クリート)がアウトソールから出っ張らない構造になっているので、自転車を降りて歩くときに比較的歩きやすいようにもなっている。「カジュアルさ」と「歩きやすさ」が、この製品を選んだ大きな理由だった。汚れが目立たないように、色は黒にした。ただし一つ問題だったのは、19980円とかなり値が張ったことだった。


今日の午後は自転車で馴染みのサイクルショップまで行き、注文していたこのシューズを買って、帰宅後にSPDクリートをシューズの裏に自分で取り付けてみた。そして、家の近所の農道を走りながら、クリート(シューズ)とペダルをガチャンガチャンと付けたり外したりする練習を繰り返した。ショップのご主人のアドバイスに従い、クリートはシューズにガッチリ固定し、反対にペダル側の金具は一番緩くした。つけやすく外しやすい、初心者向けの一番安全な設定にした訳だ。それでも、クリートをはめるときには一点に力を集中してグッと押しこむ必要があったし、外す時にはかかとを外側に勢いよく強くひねらなければ外れないので、最初はかなり戸惑ったしうまくいかなかった。何十回も繰り返してようやくどちらも一応コツを掴んだが、まだ足元に神経を集中しながらやらないと出来ないので、自然に付け外し出来るようになるまでは更に練習が必要だ。特に、外す時にはキックでもかますのかというくらいに大きく足を振って力ずくで外しているような状態なので、周りに人がいるときにやるのは危ないし、ビビられると思う。今日のところは交差点のない田んぼの真ん中のまっすぐな舗装路で走ってみただけだったのでひとまず立ちゴケしなかったが、今後長距離を走る時にはシューズを固定していることを途中で忘れてしまうことも十分ありうるから、その危険が高まるだろう。また今日は、クリート着脱の練習がメインだったので、ビンディングシューズを買い求めた一番の目的である「引き足の活用」の効果を十分に実感するところまではいかなかった。一週間後の大会に向けてもうわずかな時間しかないが、それでも出来ればもう少し走り込んで、踏み込むときと引き上げるときの使っている筋肉の違いを意識出来るところまでもっていきたいと思っている。








↑靴紐はゴムバンドで固定することが出来るため、クランクやチェーンに巻き込む心配はない。

ビンディングペダル(左)。クリートは、まずつま先方向の出っ張りをペダルにひっかけてから、かかと方向の出っ張りをわずかに横にねじりながら押しこむことによってペダルに固定される。

↑15分くらい着脱練習をしただけで、もう傷だらけになってしまった。


GIRO ビンディングシューズ「REPUBLIC」(ブラック)
http://www.giro-japan.com/cycling/footwear/republic.html

(50分)