活動

今日は「よく動いたな」という実感を持てた一日だった。午前は、給与支払報告書(給報)を100以上の市町村宛てに仕分けし封筒詰めして一斉に発送。明日が提出締め切りなので、非常勤さんが休みで不在の状況下で一人で全ての作業を行わざるを得ず、予想以上に時間を要してしまったが、ギリギリ辛うじて間に合ったのでよかった。昼休みには、来月に行う予定の職場のある飲み会について、共同幹事の後輩と打合せ。分担出来ることは分担して進めることになった。午後は、年度末で退職する役員に退職後に受け取る年金の受給のための手続きのレクチャー。その後は、社用車を運転して市内の税務署と市役所へ行き、所得税法定調書と市分の給報を持ち込みで提出。なにぶん数が多いので、この2件だけは例年郵送ではなく持ち込みでの対応となっている。eTaxとeLTAXを導入して一連の手続きを電子化するのが来年度に向けた課題だ(と個人的には思っている)。税務署では、役員の退職金の所得税の計算方法についての疑義を解消するため、アポなしで署員の人に相談。担当の人が対応してくれたものの、事例のないケースらしく、相談に30分も時間がかかってしまったが、最終的には回答が得られたので問題は解決した。他にも事業主らしき人たちが税務署に訪れており、おそらく税金対策なのだと思うが、駐車場にやたらと高そうなレクサスが停まっていたのが目に付いた。社用車を運転するのは今回が2回目だった。会社のマークが書かれている車なので、乗っている時は会社の看板を背負っているつもりで、自然と運転が慎重になる。乱暴な運転をしたり、信号待ちで大あくびをかいたりしていたら自社のイメージが悪くなる。特に事故ったりしたら最悪だ。なので、駐車する時はとりわけ細心の注意を払ったのだった(自宅の車庫入れですらたまにこする人間だから)。


普段は自分の机で淡々とマイペースに、上司にホウレンソウもろくすっぽしないで一人で仕事をしているので、今日のようにあちこち動き回る日というのは珍しい。給与の仕事はチームワークというより個人プレーで、膨大な前提知識が必要になるため、ある意味で専門職と言っても過言ではない(自分なんかがやっていていいのか、と時々本気で思う)。それゆえ知識ゼロの状態で最初に担当になった時は、引き継ぎもいい加減でパニックになりそうな状態に陥ったが、知識が蓄積された今は、これまでの経験が生きて計画的に仕事をするのに役立っている。ただ去年からは従来補佐だった年金業務も主担当としてやることになったので、さらに新たな知識が必要になっており、実務では日々分からないことにぶつかっては勉強するということを繰り返している。手本が少ないし、教えてくれる先生もいないので、「こうだろうな」と思ってやってみて、間違っていたら修正してやり直すというトライアンドエラーで覚えていくしかないのが現実だ。日本の公的年金制度は、過去の制度を経過措置、特例措置として残したまま、追加の措置を継ぎ足し継ぎ足しして現在まで続いているものなので、まともな制度設計などあったものではなく、複雑怪奇極まりない制度構造なので、専門書を丹念に読んで勉強しないとまるで理解不能である。もはや、誰も全体像を理解していないのではないかという疑念すら覚える。これだけ分かりにくい制度だと、一般の人が不信感を持つのも至極まっとうなことだと思わざるを得ない。ただ、給与も年金も、個人の生活や将来に関わる非常に重要なことであるにもかかわらず、普通にサラリーマンをしていると会社任せで知らないままでいることが多い分野なので、それを仕事を通じて体系的かつ実践的に学べていることのメリットというのはかなり大きいと思う。好き好んでやっている仕事というわけでは必ずしもないが、自分の糧には確実になっているなと実感する。今日で平成24年分の給与にかかる所得税と住民税のための報告業務が完結し、ひとまずほっとした。来月はしばらく棚上げしていた年金の仕事をまとめて一気に進める「年金処理強化月間」にしようと個人的に思っているので、来月の今頃にはそれにメドをつけて一安心しながらプレミアムモルツでも飲んでいたいものである。

(50分+10分:1/30、2/2)