バラマキ

今日は朝一で、職場の全職員400名ほどに平成24年分の源泉徴収票を配付した。これとは別に退職者等に郵送で配った分も含めると、合計では600名近くに及ぶから、大変な枚数である。うちのような小さな大学でもこれだけ多くの人たちに給料を出しているのだから、総合大学ではこの十数倍の規模になるのだろう。おそらく今頃、目も回るような忙しさでてんてこ舞いの状況であるに違いない。自分もこの源泉徴収票の配付には、摘要欄に載せる情報の作成、ドットプリンタを使っての連続用紙への印刷、ミシン目を破いて切り分ける作業、封筒詰め、部署別の仕分け等でかなりの労力を費やされたが、それでも今週15日に作成作業を開始してから、わずか2日半での完了となった。去年も経験済みなので手順が分かっていたし、今年度は窓付きの源泉徴収票専用封筒を用意したことで宛名ラベルが不要になったと同時に、入れ間違いの心配が無くなり封筒詰め時の慎重な確認作業が不要になったのも、作業負担の軽減に奏功した。何より、一緒に作業をしてくれた非常勤さん(1名)の手際の良さが素晴らしかった。猛烈に駆け足で作業をしたので体力的にはかなり消耗したが、配付が遅れると職員から「源泉徴収票はまだか」という催促の電話が頻繁にかかってくるようになるので、それがまだ数件しか来ないうちに配り終えることが出来て、ひとまずほっとした。何でも電子化電子化で、自分の仕事の結果が姿形のあるものとして目の前に出てくることはほとんどないので、こうして紙の源泉徴収票を手にしていると、「ああ、自分も一応仕事らしいことをしてきたんだな」なんて妙にしみじみと感慨深い気分になる。給与、社会保険料、生命保険料、扶養控除、住所等の情報が記載された源泉徴収票は、紛れもなく給与担当者の1年間の仕事の集大成である。一つ一つ細かな数字を積み上げてきた結果が、こうして1枚の小さな紙の上に集約されているのだから。自分の源泉徴収票上の年収は313万円で、昨年より微増した。昇給と超勤の増加が影響している。ただ来年は給与減額の影響が通年で出るので、これより下がる可能性が大きい。また、今月から復興特別所得税の徴収が始まり、所得税額が2.1%増えているし、社会保険料は歯止めなく増え続けるから、今後も手取りは減っていくことだろう。自分は最初からそういうものだと思っているからさして気にならないが、ボーナスを年3回、合計5.45月分ももらっていた時代を知る人たちからすれば、毎年金額が減っていく源泉徴収票を見て、世も末だと嘆きたくなる気持ちも分からなくもない。もらう方にとってはあまり気分がよくないかもしれないが、源泉徴収票は法律で1月中に配付することが義務付けられているので、これが現実だということでありのままに受け止めてもらうほかない。あとは税務署に法定調書を、各市町村には給与支払報告書を提出すれば、年末調整から続いていた平成24年分の一連の源泉徴収事務は完結することになる。だが、ここからがまた大変なので、依然として気は抜けない。時間もないが、くれぐれも慎重に進めて行くようにしたい。

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