アイドリング

自分は、車のアイドリングというものが好きではない。信号待ちの時と、冬場の窓ガラスの曇り取りの際はやむを得ないこととしても、駐車場等で車がエンジンをかけたままずっと静止して、中で運転手が寝ていたりするのは看過できない。車も人も、言葉の意味通り、怠けているにほかならないし、ガソリンの無駄も甚だしい。騒音公害でもあるし、雪が降る地方では排気筒が雪でふさがれて排気ガスが車内に流れ込む危険さえ伴う。特に、コンビニでエンジンをかけっぱなしのまま、車を無人にして買い物をする人の心理は到底理解しかねる。エンジンを切ると寒くなるから、車を暖めておくためにかけっぱなして放置しているのだろうか。だが、キーを差しっぱなしということは、何物かが車内に侵入して車を持ち去ることも容易に可能ではないか。そんなリスクを冒してまで、車内を暖める必要があるというのだろうか。こんなバカバカしいことがまかり通るのは、世界広しと言えど日本くらいではなかろうか。それだけ日本が平和だということではあるが、一方でガソリンが湯水同然に価値の低いものとして扱われているということでもある。人々にガソリンを希少資源として認識させるためには、環境保全の意識に訴えるよりも、価格メカニズムを利用することのほうがずっと有効である。値段が高ければ野放図に消費することは出来なくなる。折しも円安で、これからガソリン価格の上昇は必至の状況である。自分としては、今後ガソリンがぐんぐん値上がりし、ガソリンを無意味に浪費しないような車の賢い利用が社会的に促進されることと、自分が自転車通勤を行うインセンティブが強く働くことを期待したい。

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