締め2012

今日はゲームをしたり、アニメを見たりと、特別なこともせず、普段の休日と大差ない過ごし方をしていた。大掃除も正月の準備も自分ではしていないせいか、年末という実感が相変わらずない大晦日だった。それでもこの2012年という年を振り返ってみて思うのは、今年ほどダメな1年はなかった、ということだ。自分に負荷をかけなさすぎたし、楽をし過ぎていた。昨年の締めの言葉を読み返すと、「来年は『試練の年』になる」という予想が書かれていた。なるほど、その通りになった。独逸への2週間の派遣という一生に一度きりの特別な試練が待ち受けていた。これへの対処の仕方次第では、自分を大きく化けさせることもできたはずだった。精神力、行動力、語学力、表現力や感受性、そういった能力を高め、他者との交流の輪を格段に広げるチャンスでもあった。だが、自分はそれを生かせなかった。派遣が決まってから現在までの期間の自分に対し、「よく頑張った」「達成した」という評価は、今の時点では与えることはできない。あの出来事を自分の中で具体的にこれこれこういう価値があったものとして確かな評価を与え完結させることも、次なる飛躍への足掛かりとすることもしないまま、中途半端な状態がずっと続いている。自分には試練と戦い、勝利を得ることは叶わなかった。そのほかの日常の仕事や生活においても、自分は努力が足りなかった。今の職場は3年目で、給与の仕事は2年目だったので、知識の蓄積のおかげで昨年以前に比べれば仕事の負担も比較的小さく、残業も少なかった。その分、空いた時間を何か自分の成長のため、あるいは趣味を深めるため、人生を豊かにするために使うことができたはずだが、特に目的意識もなく毎日を過ごしたがために、何かを成し遂げるでもなく、今を迎えてしまった。気持ちが弛んでいた感は否めない。仕事でもそれを実感するミスが何度かあった。そういった意味で、今年の自分はとことんダメだった。


では来年はどうしたらいいか。あれこれ理屈を並べても、どうせうまく行きそうにない。だったら、思い切りシンプルなテーマを掲げよう。そうだ、「とにかく行動せよ」というのがいいだろう。考えすぎて何もできないのも、休みの日にダラダラしているのも、人生にとっては悪である。志村正彦も「TEENAGER」という曲でこう言っていたではないか。「行動しなけりゃわからない」と。後半戦に突入したとはいえ、まだ二十代だ。まだまだやろうと思えばやれることはたくさんある。守りに入るなどまっぴらごめん、失敗してナンボの精神で、行動していかなければならない。また、自分にとっては、「書く」という行為も重要な行動の一つだ。書くことの中にこそ、自分の本質は浮かび上がってくる。あれこれ手を出さず、一つのことをとことん突き詰めるのも非常に大事なことだ。ある意味、「狭く深く」がいいかもしれない。今の自分はあらゆる面で人に負けている。コミュ力、技術、知識、情熱・・・どれ一つとっても、人に自慢できる部分がない。自分に自信が持てない。だからなかなか行動できず、自分を変えられない。そんな負のスパイラルはもうこれっきりにしよう。自分の成長を少しでもいいから日々実感できるように、2013年は、前向きに小さな挑戦を積み重ねて行く一年にしたいと切に願う。

(50分)


<追記>
モヤモヤした気持ちを新しい年に持ち越したくなかったので、日付が変わる前に寝ようと思っていたが、書くのが遅れ0時を過ぎてしまった。まあ気の持ちようでしかないので、大した問題ではない。2013年がよい年に「なる」なんてことはありえない。自力で「する」しかないのである。過去にサボってきたツケを返すために、息が切れるくらいに全力で走らなくてはならない。