バッファ

やらなくちゃいけないことが多くて、それでいて時間は十分になくて、うまくさばけていない。ましてや、新しいことをやったり、自分と向き合って大事なことを考えたりする余裕が全然ない・・・。今のこの、いっぱいいっぱいな状況って、まさに「バッファアンダーラン」だなとふと思った。求められている、必要だと感じているアウトプットに対して、自分の処理能力の不足が原因で、実際に出せているものが全く追いついておらず、問題が起きている状況が、CD-Rの書き込み時に起きるエラーとそっくりなのだ。


今の自分には、バッファ、いわば「ゆとり」が2つの面で足りていない。第一に、「時間のゆとり」がない。これは、仕事がうまく行っておらず、休日を含む膨大な時間を吸収されてしまっていることが最大の要因だが、ほかにも時間のあった時代(大学生〜就職3年目ごろ)に形成された様々な行動パターン(習慣、記録、趣味等)が時間を圧迫していることも影響している。そして第二に、「心のゆとり」がない。これもやはり、仕事がうまく行っていないことが最大の要因だ。進捗が滞っていると精神的に追い込まれるし、周りに対する申し訳なさで更に長時間労働をしてしまう悪循環に陥る。何より、自分の能力に対する必要最低限の自信さえも喪失する。前向きさを失うと、クリエイティビティが発揮されなくなるのみならず、仕事の効率も質も低下の一途をたどる。それは、これまで職場内で積み上げてきた信頼のストックをどんどん失うリスクを高める由々しき事態だ。自分の信頼の残高は、すでにもうかなり減ってしまったのではないかという不安は拭えない。とにかく、一定のバッファがないと、新しいことは言うまでもなく、これまでやってきたことさえもうまく行かなくなる。バッファはなくてはならないものだ。そのバッファを得るためには、仕事をうまく進めて、際限なき長時間労働の無間地獄から脱出することが不可欠である。それに加えて、無駄だったり、価値の低いと思われる行動パターンを大胆に捨てることも非常に重要になる。それができれば、逆回転している歯車が、再び正しい方向に回り始めることになるはずだ。自分が自分であるために、惰性ではなく、自らの意思で強く歩を進めるために、バッファを取り戻す努力をしていきたい。

(40分、2/7)