サイクルモードインターナショナル2012

3年くらい前から行きたいと思っていた国内最大級の自転車イベント、「サイクルモード インターナショナル」に、昨日友人のS君と一緒に参加してきた。


会場は千葉県の幕張メッセで、最寄駅の海浜幕張駅で待ち合わせた。自分は朝5時台の始発に乗って4時間かけてここまで来たのだが、彼もそんな感じだったらしい。眠気が残っていなくもなかったが、駅の外に出たら早速サイクルモードの関連イベントと思しきテントがあり、ビラ配付やアンケート受付をしているのを目にしたら、気分が乗ってきてそれも吹き飛んでしまった。会場は駅から徒歩5分くらいのところにあった。こんなところに来るのはもちろん初めてである。そのデカさにまずは驚かされた。




前売券(1000円)を使って中に入ると、開場間もないにも関わらずすでに多くの人でごった返していた。入場前にもドラクエの発売日かと見間違うような長蛇の列が出来ていたし、世の中には自転車好きがあまたいるのだという事実が現実感を伴ってくる光景だった。自分は、ここに何か特定の目的があって足を運んだ訳ではない。とにかく色んな自転車や関連グッズを見て、試乗して、カタログ等の資料をもらってこようというくらいにしか考えていなかった。このイベントがどういうものなのか体験してみたいという、自転車好きの人間としての単純な好奇心に突き動かされたというのが大きかった。その欲求は概ね満たされたと思う。ピナレロコルナゴビアンキ、デローザといった海外の有名メーカーの各ブースには、個性的な高級自転車がたくさん展示されていて、その機能性を兼ね備えた造形美にはほれぼれするばかりだった。各ブースに用意された試乗車にも乗ることができ、ドロップハンドルのミニベロ(ドロハンは未経験なので走りだしにふらつく感じがした。変速の仕方が理解できず)、電動アシスト自転車(モーターが動き出すとまるで背中を押されたようにグイっと加速がかかるのが新鮮だった)、折り畳み式のミニベロの3台を試乗した。普段乗る機会のないタイプの自転車に乗るのは楽しかったし、一口に自転車と言っても本当に千差万別で多種多様なのだということをしみじみ感じた。また、自転車を載せて走るローラー台の体験(バランスを取るのが難しい。ロードバイクだったから余計に)をしたことや、サイクルウェアのファッションショーといったユニークなコンテンツを見ることが出来たのも、貴重な経験だった。約3時間半もの長時間(途中休憩含む)に渡って滞在し、十分楽しむことが出来た。ただ、時間の都合できちんと見られなかったブースもあったし、会場から時間が経つにつれ来場者が増えたため、試乗したかったのに出来なかったことも多かったのが残念な部分だ。次回に来る時には、もっと早く入場し、ブースをじっくり見る前にまずはひとしきり試乗を堪能しておくのがいいかもしれない。とにもかくにも、このイベント自体は予想通りの面白さで、大満足だった。来年以降もまた行きたいと思う。








↑新しいサイコン(サイクルコンピュータ)が欲しくなった。


↑試乗するには宣誓書を書いてリストバンドをつけてもらう必要がある。

↑食べ物の屋台も出店していた。

↑北海道の海の幸を使った海鮮丼1050円。値段の割に実は手のひらサイズ。


そういうわけで、13時半過ぎには幕張メッセを後にしたのだが、ここで帰るにはまだ早すぎる。せっかく関東まで足を運んだのだから、他のところも行ってみようということで、電車に乗り込み都内へ向かった。


まずは、復元された大正時代の駅舎が10月1日に公開されたばかりの東京駅に行ってみた。ドームの内部では、話に聴いていた通り多くの人が天井を見上げてカメラのシャッターを切っていた。また、外に出ると、広々した空間が広がり、ビル群の中で赤レンガの駅舎が特別な存在感を放っていた。丸の内ビルの5階に登って眺めてみると、その優雅なたたずまいの全容を見ることが出来た。東京駅というと、自分の中では工事用の白い鉄板で囲われたイメージしかなかったので、これがそれと同じ場所であるということがなかなか実感できなかった。皇居の目の前だし、東京のいい観光名所になるだろうが、駅前のやっつけ仕事な感じのロータリーだけはどうにかしてほしいと思った。まだ作りかけなのだと信じたい。






その後は、代々木にある「SQUARE ENIX CHARACTER GOODS SHOP SHOW CASE」、いわゆるスクエニショップに行ってみた。場所が分かりづらく、また新宿駅から徒歩で向かったことから、20分くらい歩くことになった。ここはドラクエやFFのグッズを販売しているスクエニの直営店である。今までも興味はあったものの、なかなか行く機会がなかったのだが、11月25日で閉店すると知って急きょ駆け付けた。店内はさほど広くなかったが、スライムやチョコボのぬいぐるみ、FFのシルバーアクセサリー、ドラクエの重要アイテムであるロトのしるし等が売られており、ガラス床の下にはFF7セフィロスの実物大人形(!)もあって、両ゲームのファンにとってはワクワクすること間違いなしの空間だった。自分もついつい購買意欲をそそられ、シールやストラップ等の小物を11点購入した。「本当に閉めちゃうんですか」と店員に話している女性客がいたが、自分も同感で、残念至極である。



最後に、上野駅前の飲み屋街へ行き、通りの居酒屋へ入った。独逸の体験談を語ったり、禿げ問題について深刻に論じたり、今シーズンのスキー・スノボのことについて打合せしたりして、短い時間の中でも大いに盛り上がった。独逸土産の貴重な栓抜きをプレゼントし、独逸のレストランで拝借してきた紙コースターを使って、ちょっとだけ向こうの雰囲気を演出してみたりもした。また、ホッピーという飲み物を(たぶん)初めて頼んでみたが、アルコール度数が極めて低いせいで炭酸飲料という印象しか残らなかった。焼酎を割って飲んだ。S君も驚くほど店内が煙くなってきたのを機に、次の店へ。今度は立ち飲み屋だった。注文したものが来るたびに勘定するパブ形式なのが新鮮だった。上野に来たのはこの店にいくためだったので、これでS君の目的も達せられた。


19時半過ぎに上野駅で解散し、電車に揺られて帰宅したのは23時前。1日を丸々使い切ったという充実感があった。今度彼と会う時は、雪山に行く時になるだろう。スキーシーズンは、もうすぐそこまで近づいている。

(110分:11/4〜7)