2012年10月のまとめ

寒くなった。上旬までは半そでのクールビズだったが、それが長袖になり、アンダーシャツがヒートテックになり、スーツの上着を着るようになり、今秋になってとうとうネクタイを締め始めた。季節の変わり目というのを強く実感した。家ではフリースの上着をタンスから引っ張り出した。


風の谷のナウシカ」の原作コミック全7巻を読み終えた。5月に金曜ロードショーで映画を見て宮崎駿作画の原作を読みたくなり、直後に買ったのだが、半年近く放置してしまっていた。買った直後は、Amazonのコミックの売れ筋ランキングで1、2週間ほど一位の座にあった。やはりみな取る行動は同じということだ。5巻までは中学生の時に読んだことがあったが、内容はほとんど記憶になかった。感想は、一言でいえば、「こんなに深く重い物語だったのか」ということだ。終末の危機に瀕してなお争いを止めることが出来ない人類と、人間の世界を飲み込み広がり続ける腐海(蟲と植物)、両者の間に立ち苦悩する主人公ナウシカのストーリーは、初めて読んだ時には気付けなかった深い哲学的なテーマ性を含んでいた。また、作り込まれた独自の世界観と、繊細な筆致、人間的な魅力に溢れるキャラクターなどの宮崎ワールドの凄みに圧倒されずにはいられなかった。ロリコンだなんだと言われるが、やはり宮崎駿は巨匠だという認識を新たにしたのだった。何より、10年以上もかけてナウシカを描き続け、完結させた執念にはただただ尊敬するばかりだ。ポスター、外箱と共に長く保管し、何度も読み返したい不朽の名作である。


今月から「地球温暖化対策税」の課税が始まった。道路特定財源を除けば、日本では初の環境税と呼べる税制度である。大学生時代に所属していた環境経済学のゼミでは「どうすれば日本に環境税を導入できるか」ということを議論しては毎回紛糾していたのだが、特に国民的な議論もなくあっさり導入されてしまって、個人的にはびっくりしている。税収は二酸化炭素排出抑制のための施策に充てられるらしいが、原発の停止でCO2排出がウナギ登りの状況では、せっかくの制度も焼け石に水なのではと心配でならない。


あと、今月からFF7のプレイを再開した。09年4月にPSストアで購入し、PS3にダウンロードしたのだが、その年の暮れにちょっとやったきりずっと放置していた。買った時には、主人公クラウド(21才)とタメだったのに、自分のほうがいつの間にかずっと年上になってしまっていた。ゲームや漫画のキャラクターの年齢を大きく超えてしまったことに気付いた時のショックというのは、地味なようで結構強烈だ。連載開始時にタメだった江戸川コナン君(6才)なんて、今の自分からすれば自分の子どもかってくらいの年齢だし、コナン君の本来の姿である工藤新一(17才)だって自分からしたら2回りも年下になってしまった。これ以上年が離れると、物語に感情移入出来なくなる恐れがあると思い、慌てて再開した感じだったが、久々にプレイしたRPGはすごく楽しくてハマってしまった。やはり名作中の名作は伊達じゃない。存分に楽しみたい。


それから、年末調整を最近始めたのだが、制度が去年までとは変わり、職員から提出してもらうべき様式が複雑化。記入ミスを誘発するようになっていて、チェックする側として非常に困っている。ここまでややこしくなると、紙に記入して提出させるのは限界なんじゃないかと思える。WEB上で数値を入力して自動計算し、問題なかったら印刷して提出、とかいうのはどうだろう。電子化の時代なのだから、国税庁ももっと工夫して欲しい。自分が制度を作る側だったらもっともっと工夫するのに。


書きたいことはまだまだあるが、キリがないのでここでおしまい。

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