passport

夕方1時間年休を取って、今日は一足早く16時20分に職場を後にした。その足で向かったのは、車で10分ほどのところにある市役所。旅券(パスポート)の取得のための申請手続きをすることが目的だった。市役所の営業時間は8時半から17時15分までで自分の勤務時間と同じで、仕事帰りに寄ることはできない。そのため、年休を使うことにしたのだった。もちろん、昼休みに行くというのもひとつの手だが、手続きに時間がかかった場合、午後の業務開始に遅れてしまう可能性もある。そのため、余裕をもって行くにはやはり早上がりして行くのが一番いいと思ったのだ。


市民課のパスポートセンターというところで、申請の手続きができた。窓口で、対応してくれた職員の説明を受けながら、申請書に記入した。3.5×4.5cmのパスポートサイズの写真はすでに用意してあったし、添付書類の戸籍抄本もすぐ近くの窓口で発行できたので、比較的スムーズに手続きは進んだ。最後に、「一般旅券受領証」という青い紙を受け取り、およそ20分ほどで完了した。この紙に収入印紙と収入証紙を貼って、5月30日以降に再び窓口を訪れれば、晴れて日本国の赤いパスポートが手に入ることになる。今回提出したものは、①一般旅券発給申請書、②戸籍抄本、③写真、④運転免許証(確認のみ)の4点。思いのほか簡単な手続きでちょっと拍子抜けしてしまったほどだった。収入印紙と収入証紙は、市役所地下の売店で売っているということだったので、窓口を出た後は(2種類の違いについて、SS氏がブログで解説していた話を思い出しながら)そのまま売店に立ち寄ってそれらを買い求めた。10年タイプのパスポートなので、印紙が14,000円、証紙が2,000円のトータル16,000円だった。年1,600円と思えば、安いものだ(毎年使いっこないのだが)。こうして、17時前には市役所を出たのだった。


それにしても、ひとつ残念でならないのは、「パスポートに記載される署名の字が『超』下手くそ」だということだ。パスポートに自分で署名することは知っていた。現物を受け取ったら、直接サインするのだろうと思っていた。だが、実際には申請書に署名欄があって、そこに書いたものがパスポートに印字(転記)されるという仕組みになっていたものだから、自分はたいそう慌てた。まずい、丁寧に書かないと、と思って慎重にゆっくりと書いた・・・のが失敗の元だった。人に見せられないほど、ひどくバランスの悪い、みっともないサインを書いてしまった。書いた直後から、「すいません、書き直していいですか」と何度言おうと思ったことか。でも結局その言葉を口にすることはなく、申請書は自分の手を離れていってしまった。あのとき落ち着いて書いていれば、窓口の机がもう少し低かったら、下書きをしていれば、いささかなりともマシな字が書けていたと思うのだが、そんなことを今さら悔やんだところでもう遅い。これからパスポートを取るという方は、ぜひ自分の名前を書く練習をして、いい感じにかけたらそれをお手本として持参して、記入することをお勧めしたい。それだけの手間をかける意味はあると思う。寒冷地手当の日割計算の関係(海外にいた期間は手当が支給されない)で、この冬は海外出張に行った教員のパスポートの写しを見る機会が多くあり、その度に「教員だったら、もうちょっときれいな字を書いてほしいもんだな」と思ってサインを眺めていたが、今日は自分が人のことをどうこう言える立場にないことを痛感したのだった。家に帰ったら、ちょっと自分の名前を書く練習をしようと思う。

(45分,ネカフェにて)