Wiki地獄

ふとしたことからWikipediaを検索して読み始めたら、記事中の知らない用語、気になる言葉のリンクをどんどん開いて派生していって、気が付いたら最初に調べた内容と何の関係もないようなところにまで派生してしまって、しかも数時間も経っていた、なんて経験が自分にはたまにある。2007年初頭にはすでにこうした現象が確認されていて(それ以前にも電子辞書の広辞苑で似たような事例が起きていた)、これを自分は「Wiki地獄」と呼んでいる。知識欲が引き起こす、Wikipediaを舞台とした際限のないネットサーフィンのことであり、大学生時代にネットでの多大な時間浪費を招いた三大原因の一つに数えられる。ちなみに、ほかの二つは、2chニコニコ動画である。いずれも今はほとんど利用していない(相変わらず今流行りのSNSには一切手を触れていない)。今日は、鉄道関連の記事を1時間ほど読んでしまった。上越線に始まり、カント(鉄道)、アプト式バラスト軌道、スラブ軌道、延長別トンネルの一覧などなど。全く別のきっかけから、B円というものが存在したことを知ったりもした。情報量が多く、逸話の類も充実している(中には怪しいものもあるが、それはそれでよい)ので、読んでいて非常に楽しめた。勉強に使う訳ではなく、絶対正しいものと信頼している訳でもないが、それなりに信憑性のあることが書かれていて、役に立つことも少なくない。かつてのような「地獄」状態に陥らない程度に、今後もうまく付き合っていきたいと思っている。

(15分:10/23)