俸給決定

昨夜は、8月から新しく自分の課に異動してきた方(以下Aさんとする)の歓迎会と、今更ながらの暑気払いということで、ビアガーデンで課の飲み会が行われた。自分と上司が今回の幹事だったのだが、事前にきちんと打合せ等を行っていなかったため、会場に着いてからの参加者の誘導だとか、会の進行だとかがスムーズに行かず困ってしまった。課長に長テーブルの真ん中あたりに座って欲しかったのだが、ご自分で一番端のところに座ってしまったので、それに合わせて他の人の席が決まってしまったり、飲み物や食べ物を取ってくるのに手間取っているうちに課長が勝手に飲み始めてしまい、きちんとした乾杯の音頭を取り損ねたり、Aさんの挨拶のタイミングを逃して結局やらなかったり、もうとにかくグダグダだった。それでいて、せっかく色んな料理が「屋台」風に並べられているに、そのほんの一部しか食べられず、2時間もありながらまともに話をしたのはAさんだけという有り様で、不完全燃焼によるモヤモヤ感と徒労感とが心の中に色濃く漂う状態で帰途につくことになった。まあただ、同じチームで仕事上大変お世話になるAさんとじっくり話せたのは、楽しかったし、有意義な内容でもあったので、よかったと思っている。先週金曜のとき以上に、幹事の役割の重要性と準備の必要性を再認識させられた出来事だった。


で、飲み会明けの今日。8月給与の仕事はほぼ片付いてルーチン業務がなかったことから、ある新しい仕事に一日中取り組んでいた。今度採用になる事務職員と教員の初任給を計算して決める「俸給決定」という仕事だった。国家公務員給与の解説書とにらめっこし、参考になるHPや人事院規則を眺め、過去に採用された人の決定調書を分析しケーススタディしながら、決定の仕組みや判断基準といったものを独学で一人黙々と勉強した。研修のような場で、誰か「先生」がいる条件下であれば、疑問点への答えがすぐに得られるのだが、いかんせん一人でやっていると分からないことが出てきても答えがなかなか見つからないし、見つけたと思ってもそれで実際正しいのかどうか確信は持てず、何だか調べれば調べるほど訳が分からなくなってきて、頭が混乱した。職歴をどう評価するかという基準が明確でなく、過去に採用された人との公平を期すためか制度改正に対応した細かいルールがごちゃごちゃと色々あって複雑怪奇で、しかもそれらが説明された解説書が文字ばかりで長文で括弧を多用していて非常に分かりづらいと来たもんだから大変だった。もっとシンプルにしてくれよと心から思ったが、弱音を吐いても仕方ない。まあ、経験者であるAさんのアドバイスをもらえたことで理解の手掛かりを得られた部分も少しあったし、今日は聞けなかったが上司なら答えられる部分もあると思うので、明日はもう少し実践的な理解を深めたいと思う。ケーススタディのために、他の職員や教員の経歴をたくさん眺めたが、人に歴史ありという言葉の通り、一人ひとり色んな経歴を辿っていてなかなか興味深かった。自分のように大学新卒職歴なしで1級25号俸にスパッと一発で決まるようなケースのほうがむしろまれのようで、民間から転職してきた人が結構多いことに驚かされた。ということで、訳のわからないことを今日はしていたが、いつもと違うことをするのは面白くもあった。覚えたことを忘れないようメモを記録しつつ、明日は「今日が終われば5連休だ」と自分を励ましながら頑張りたい。

国家公務員の給与〈平成23年版〉―その仕組みと取扱い

国家公務員の給与〈平成23年版〉―その仕組みと取扱い

↑参考書。もう国じゃないんだから、現実に即した大学独自の計算方法を確立して欲しいと思う。

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