昼当番

大半の事業所がそうであるように、うちの職場でも12〜13時の1時間が昼休みとなっている。基本的には、その間は学外に出ようが、机で昼寝をしていようが、体育館で運動をしていようが、何をしていようが自由である。ただ一つ例外なのが、「昼当番」に当たっている場合である。


昼当番は、課内の常勤職員が1日交替で順番に担当するもので、当番の日は昼休みの間中ずっと課内に留まっていなければならない。電話や来客があった場合の対応をするという業務上の役割と、誰もいなくならないようにするという防犯上の役割とがある。だいたい週に1回のペースで回ってくる。その日は当然バドミントンが出来ない。それはいいのだが、問題なのは電話番をしていなければならないことである。いつ電話が来るかと思うと、落ち着いて弁当も食べていられない。というのも、自分は噛んで飲み込むまでに人の倍の時間を要するからである。外線で電話が鳴って、すぐに取らなければいけない場面でも、とっさに口の中のものを飲み込むことが出来ない。鳴ってるから取らないと、でもまだ食べてる、他に人もいない、でも取らないと・・・といった具合に慌て、焦ってしまう。で、何とか必死で飲み込んで電話に出ても、きちんと頭が回っていなくて、他の人に電話を回すまでに電話がどこからかかってきたかを忘れてしまったり、言葉遣いが変だったりして、受話器を置いた後にも苦い思いが残ることになってしまうこともある(というか、これはまさに今日あったことなのであるが・・・)。前の部署では、昼当番に当たっていても、課内に他に残っている人がいればその人が自発的に電話を取ってくれていたので助かっていたが、今の課では自分の電話が鳴っていても昼当番に任せて取らない人が多い。休憩時間中なのだから、自分の電話であっても取る義務はないといえば確かにそうかもしれないが、代わりに電話を受けたところで、結局はまたその人に回すことになるので、変と言えば変な話でもある。


昼当番自体は必要な制度だと思うが、これに当たっていると休憩時間中も十分に休憩出来ないのはいかなものかと思う。労基法的には、電話を受けるために待機している場合は勤務時間にあたるので、昼休み時間外に代わりの休憩時間を与えなければならないらしい。しかし、電話がかかってくる回数は頻繁ではなく、1時間中に数回程度であるので、法的にはグレーゾーンかもしれない。肉体労働ではないし、電話番をしていなければバドをしている訳なので、個人的には1時間まるまる休憩になっていなくてもいいとは思うが、制度的に若干不合理な部分はなお残る。昼当番は、どうにも好きになれそうにない・・・って、好きでやる人はいる訳ないか。

(30分)