回転

今日は昼前まで寝ていた。休日とはいえ、ちょっと後悔した。その後は、5時間くらいほとんどぶっ続けでMW2をしていた。さすがに頭がくらくらして、目も限界に達した。それで夜に友人とプレイしようと思っていたのをすっかり忘れて、すっぽかしてしまった。申し訳ないことをした。


今日も結局新しいPCを使うことはなく、「そういえば新しいPC用のキーボードカバーが必要だな」と思ってAmazonで注文したくらいしか進展がなかった。だらだらしていたら一日が終わってしまった感じだった。もったいないことをした。


そんな今日だが、唯一熱中して取り組んだのが、ネットでたまたま知った「ベンサムの独楽(こま)」を回すことだった。ベンサムの独楽というのは、人間の錯覚の有名な例の一つだそうで、白と黒で描かれた模様を回転させると、実際にはないはずの赤や青の色が見えるというものだ。YMOのアルバムで、レーベル面にこの模様が描かれたものがあるというWikipediaの記事を読んで、「ベンサムの独楽とは何ぞや?」と興味を持ち、実際にどんなものなのか見てみたくなり、この独楽を作ってみることにした。


最初は、ただ単に手で回す、普通の独楽を作ろうとした。Wikipediaに載っていた画像を印刷して厚紙に貼り付け、それを円形に切り抜いて、中心に爪楊枝を刺し、軸と盤面をセロテープで固定して出来上がりという単純なものだ。10分か15分くらいで完成した。

これを回してみると、確かに何となく色がついて見えた。しかし厚紙がやわらかく、微妙にたわんでいたことから、回転がいまひとつ安定せず、独楽がすぐに転んで止まってしまうことから、じっくり観察できなかった。そこで自分は「いいこと」を思いついた。モーターに繋げて、自動で連続的に回転させるようにしようと考えたのである。自室からミニ四駆サイズの小型のモーターを探し出し、紙と段ボールを主材料に、作動実験をしながら製作すること1時間。こんな装置が出来上がった。

これを使うと、ハンズフリーで長時間高速回転させることが出来、錯覚をまじまじ観察することが出来た。ただ、錯覚を見ることというよりも、実際にはこれを作る工程を楽しむことが最大の目的だった。錯覚を見るなんてのは体のいいきっかけにすぎなかったのである。


↑写真では錯覚は見えない。動いている状態でなければ錯覚が起きないから。

まあ作るのを楽しんでいたとはいえ、仕組み自体はモーターの軸と独楽の軸を輪ゴムで結んだだけでしかない。電池とモーターの間にはスイッチもなく、手で電池を押さえると電流が流れる仕掛けで、なんのひねりもない。ただ安定的に動作させるために、ゴムが軸から外れないようにすることに結構な労力を費やすことになった。こんなしょうもない装置でも、実際に動くのを見ると何故か、何だか楽しくて、工作って面白いなぁとつくづく実感したのだった。今回のような紙での完全自作では大したことは出来ないが、市販の工作キットのようなものなら、もっと複雑なものが作れることだろう。今度、「動く」科学工作を何か作ってみたいなぁなんて思ったのだった。

動画を録ってみたのだが、画質が低すぎるせいか、カメラ越しではダメなのか、錯覚は見えなかった。残念。だがそれゆえ、生で実験してみる面白みがあるというものだ。とはいえこの装置、錯覚を見る以外の使い道はないし、この後どうしようかな・・・。

(40分)