快晴快走

働き出して初めての週末だったこの土日。英気を養うように休むとか、溜まった雑用を片付けるとか、存分に遊び倒すとか、そういった算段は全くないままに、だらだらしていたらあっという間に使い果たしてしまった。ちょっと浅はかだったと反省している。学生時代と違って休日というのはすごく貴重で尊いものなのだから、もっと大事に扱って気持ちをリフレッシュさせないと週の途中で精神的なスタミナが切れないとも限らない。何より土日が必ず休みとしてやってくることが保証されている訳でもないだろう。来週からは気をつけるとしよう。


今日は雲ひとつない快晴で、陽射しが熱いくらいだった。すっかり暖かくなり、春らしさを感じられて気持ちが良かったので、思わず自転車で走りたくなってきた。それで午後、クロスバイク(軽量で多段変速機付のスポーツサイクル)で出かけることにした。先月13日の引越し以来、家の納屋の中に入れっぱなしで埃まみれになっていたので、乗る前に30分ほどメンテナンスを要したが、14時前には出発できた。一応、電気屋で買い物をするという目的を設定していたので上越中心市街地へ向かったが、実際は走ることそのものが目的だったのでどこへ行くのでもよかった。ひたすらペダルを漕ぎ、スピードと風とを感じて走る、その快感を久々に感じられて、やっぱり自分は自転車が好きだ、これこそが自分の一番の趣味だなという思いを深めたのだった。自分は車体との一体感を得られ走りの自由自在度が高く、環境に対する罪悪感から自由でいられるという点で、車より自転車のほうが100倍好きだ。趣味としても今後一層深めて行きたいと思っている。だがだからといって同好の人たちの潮流に加わったり、合わせたりしようということはあまり考えていない。あくまで自分に一番しっくり来る、自分なりのスタイルで行きたいと思っている。人から押し付けられたものに縛られてしまうようでは趣味として十分に楽しむことは出来ないと思うからだ。だからいくら走りやすいとしても街中では浮いてしまう競輪選手のような格好をしようとは思わないし、自分のペースで走りたいから仲間を募って一緒にどこかへ行こうという気も積極的には起きない。今日もユニクロジーンズに、グレーのパーカーを羽織るという、普通に出歩くときと同じ格好で自転車に乗った。ズボンのすそがチェーンとぶつかって汚れないよう右足のすそにマジックテープを巻いたり、転倒対策で両手にグローブを装着したりといったことはしたが、それは自分で必要だと思ったからそうしたまでのこと。こうするのが普通だからとか、常識だからとかそういう理由ではない。色々試行錯誤して自分流のやり方というのを突き詰めていくことが、これからこの趣味を「本物」にしていけるかどうかの鍵を握るに違いない。そんなわけで、自転車の醍醐味を噛み締めながら往復約25kmの走行を楽しんだのだった。一応の目的だった買い物は自転車のワイヤー錠の鍵を忘れて自転車に鍵を掛けられなかったことから、予定を縮小し、盗難されないよう一瞬で済ませた。またゲーセンでマジアカをするのもやめておいた。が、それは些細なことだった。何より走るのが楽しかったのだから。ホームセンターで新しいものを買うことも出来たが、そうやってその場その場ですでに持っているものを買い足していくことがモノを増やして後で処分に困る結果を生むのだと思ったのでやめておいたのだった。15時半に帰宅し、自転車を再び納屋に駐車した。あんまり埃が積もらないように、ちょくちょく乗るようにしていきたい。



↑車も人影もないバイパス(国道18号線)の側道を気ままに走る

↑周りに何もないところを走るのが一番楽しい


≪今日の走行記録(サイクルコンピュータで計測)≫
     ○往路     ○復路(追い風)
距離    12.76km    12.79km
平均速度 23.5km/h   25.1km/h
最高速度 33.4km/h   46.3km/h(限界に挑戦してみた)
実走時間 32分39秒   30分32秒

(70分)