遠き日の痕跡

今日の午前は、長年使ってきた自室の学習机を運び出し、アパートで使っていたパソコン用机を代わりに設置した。家の2階から納屋まで、祖父と二人で酷く重たい机を移動させるのはしんどく、階段では身の危険を感じたほどだったが、移設作業自体は短時間で終った。やっとプリンタと外付けHDDがPCの元に集結し、今までどおりパソコンが使えるようになった。


だが、学習机の中に入っていたものをどうするかという問題がやはりその後に残り、厄介な存在として立ちはだかった。この机、小学校に進学したときから使っているものだから、買ったのは16年前ということになる。引き出しからモノをかき出して整理する作業をしていたら、まるでタイムカプセルを開けたかのように忘れていた記憶が蘇ってきた。色々と時代を感じさせるものが多かった。バトエンとか、ミニ四駆の絵が描かれた消しゴムとか、家族と撮ったプリクラとか、コロコロコミックの付録のポスターとか、ヨーヨーのストラップとか、未現像のままのAPSフィルムカメラ)フィルムなどといった顕著に時代性を反映したものから、自分の当時の趣味を反映したドラクエのグッズなどのものまで、多くのものが出てきた。古いものでは、保育園のときの冊子なんてものもあって、いかに自分がよく言えば物持ちのいい、悪く言えば捨てる決心をせず後回しがちの人間であるかというのが、またしても明らかとなったのだった。そのとき、そのときでは「欲しい」と思って入手したものでも、今となってはもう価値を感じないものもあって、例えばそれはキャラクターの切手シートだったりするのだが、どう保管するか、あるいは処分するか非常に困った。学習机がなくなると部屋の引き出しの数が大きく減ることになるため、今までのように保管するわけにはいかなくなったからだ。かといって売ったり捨てたりするのももったいない。悩ましいところで、しばしば作業の手が止まってしまう。いつまでもこの作業に時間を割いていてはらちが空かないので、明日で片付かないものは、部屋の一角に山積みにして、そこで一時的に保管しておくしかないだろう。


ゲーム関連のグッズなど、大事に保管してきたものも多いが、「使わない物の保有はコスト」という意識を持って、よっぽど貴重なものでない限りは手放していこうと思っている。Amazonヤフオクを利用してこれから少しずつ売って処分していくつもりだ。墓場に持っていけるのは思い出くらいなものだろうから、あんまり溜め込んでも仕方ない。ただ記録だけは今後も大切に、きちんと整理された形で、残して行きたいと思う。

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