席替え

先週の金曜、課内の席替えがあった。といっても、別に学校のクラスのように、くじ引きをして席をランダムにシャッフルしたわけではないし、その目的も課内の人同士の交流の活性化とかいった類ではない。人の入れ替わりなどで配置が適切ではなくなってきたので、業務遂行上の利便性を考えて、適性化が図られたということである。事務室は、PCやプリンタが密集し、無数の配線が床を這っているので、そんな中で机を動かし、棚をずらしたりするのは大変だった。その中で、自分の席も同じシマの中の別の場所に動くことになった。


自分はそれまでの配置に特に不満はなかったので、今回の席替えにはあまり乗り気ではなかった。そもそも課内全体を見まわしてみても、そんなに動かす必要はあるとは感じなかったし、終わった後でも、何のためにやったのかまだ疑問に感じている。机自体を動かさなくても、中身(引き出し)だけ動かせばよかったのではないか、と。それだったら、簡単だし、前の部署でも時々あったことだった。実際自分はそうしたが、一部の机はシマの間を移動することになり、作業を面倒なものにしていた。まあ、自分に決定権はなかったし、終わったことなので、それは良しとしよう。今回の席替えで、自分は壁際の、壁に背を向ける形の席から、その反対側の、部屋の内側に背を向ける席に移動した。だが、これがどうにも落ち着かない。背中側に棚がないから、ファイルを取ったり、書類を保管したりするにも不便だし、副課長の目の前の席だし、上司が自分の向かいの席だし、後ろはミーティングテーブルだし、個人情報満載のPC画面が後ろから誰かに見られる心配もある・・・。前の部署からずっと、壁に背を向ける席だったので、それに慣れ切ってしまっていたから、今日は急な変化に戸惑いを感じながら1日を過ごした。


ただ、席が席だけに、極端な話、うとうとしたり、仕事を怠けたりしていればすぐにバレてしまう境遇になったとも言える。これを機に、より一層気を引き締めて仕事に取り組み、キビキビとテキパキと能率的にやって、残業せずにさっさと帰るとしよう。

(35分)