会社の星

昨晩から実家に帰省している。生活費が親から手渡しで支給されるシステムなので、毎月一度は必ず帰るのである。県内の移動なのであまり交通費もかからないし、食費が3日分浮くと思えば実質大した出費ではない。家では毎回HDDレコーダーで録りためたテレビ番組を見て過ごす。


今日は主に「めざせ!会社の星」と「外事警察」を見た。前者はスタジオに集まった悩みを抱える若手社員たちに対し、カリスマ社員の実例や専門家のアドバイスを紹介するというもので、NHK教育らしい実践的な内容となっている。テーマは毎回様々で、ビジネスマナーとかプレゼン術、果ては飲み会の対応策なんてのもありバリエーションに富んで飽きさせない作りになっている。司会がお笑い芸人のアンジャッシュというのも番組の娯楽性と実用性のバランスを高めていてとてもいい。日本が衰退しつつある中でこんなのん気に仕事してるなんて一体何考えてんだろ、サラリーマンって本当に給料に見合う価値を生み出しているのかな、なんてシビアなことを考えてしまうこともあるのだが番組自体はよく出来ている。あとで使えるかもと思ったものは手帳にもメモしている。自分も働いたらこういう悩み抱えるのかな、とか想像すると多少鬱になるが、まあ前向きに考えるようにして頑張りたい。また後者のほうだが、これは昨年NHK総合で放送されたドラマで、テロリストと日
本の公安警察との攻防を描いた架空の物語である。「リミット 刑事の現場2」を見たときも思ったが、やっぱり警察なんて自分には絶対に無理な仕事だなと改めて感じた。肉体的には当然ながら、それ以上に精神が絶対に持たないだろう。善悪とか正義について自分で考えてしまう人は葛藤で精神を病んでしまうに違いない。安全を守るために法の下に暴力を行使することを認められた権力組織という性質上、様々な矛盾や危うさをはらんでいるからだ。潔癖(症)な人、グロ耐性がない人も向いてない。ネット歴10年にして怖くて一度もグロ画像見てない人間がやってけるところじゃない。去年警察官の試験を受験したときはつくづく無知だった。正義感だけで志すべき職業じゃあないのだ。多くの責任や重圧や矛盾を背負い込める覚悟が何よりも重要なのである。必要不可欠な仕事ではあるが、同時に憎まれ役でもある。警察という組織の体質はともかく、ひとりひとりの警察官の人たちにはよくもまあこんな大変な仕事を、と全く頭が下がる思いだ。敬意を表し
たい。警察官を単純なヒーローとしては描かないところがさすがNHKだと思ってしまう。今後もこうした良質のドラマを期待したい。


家だとパソコンが自由に使えないので、昨日に引き続きやむなく携帯から投稿した。あー疲れた。

(90分)