聖剣伝説2

今日は午前中から、Wiiバーチャルコンソール(以下VC)のソフト、聖剣2をプレイしていた。今日中にクリアしようと意気込んで、お昼を挟んで午後もプレイし続けた。


Wiiはリビングに置いてあるため、これをプレイしていると必然的にリビングのテレビを占有することになってしまう。また元々ウチはゲームに厳しい家である。いくら自分が大学生で就職も決まっている自由の身であるとはいえ、何時間も連続でプレイし続けていたため、さすがに15時前に母からやめるようにと言われてしまった。すでにラスボス戦に突入していたが、仕方なくしばらく中断。ホームボタンを押せば、どんな状況でもその状態を保存したままセーブせずに中断できるのが、VCの特筆すべき機能である。逆に言えば、いつでも中断できるから「このボスを倒したらセーブできるから」というようなプレイし続けるための言い訳は通用しないことになる。便利さは常に諸刃の刃だ。


16時半、母が買い物に出かけたのを見計らって、ここぞとばかりにプレイを再開した。ラスボスは最初、どうダメージを与えればいいのかよくわからなかった。そのため苦戦することが予想された。だが、攻略本の知恵(普段は1周目では使わないが、早くクリアしたかったので使った)と、戦闘中の偶然の発見により、一定の条件をそろえることで簡単に大ダメージが与えられることが判明すると、自分が得意とする「たこ殴り戦法」(要は打撃攻撃にしか能がないだけ)であれよあれよという間にHPが削れていき、ものの10分と立たないうちに勝利が訪れたのだった。ここまでバグや手ごわい敵に悩まされ苦労してきただけに、このあっけない勝利にはちょっとばかり拍子抜けしてしまったのだった。しかし直後にエンディングが始まると、切ないストーリーに感じ入り、しんみりした気分に浸ったのだった。


この作品は自分にとっては非常に因縁深いソフトだった。話せば長くなるが、簡単に言うとSFC版を含め、もうかれこれ10年にも渡ってプレイしているのである。サントラも買ったほど好きなソフトだったが、何分バグが多く(旧スクウェアの伝説の天才プログラマーの作品ということもありVCへの移植の際にも修正できなかったようだ)、SFCというカートリッジの性質もあってデータ消えに付きまとわれたため、これまでクリアに至ることがなかった。それだけに、今回のクリアには、自分の中でも一つのストーリーが完結したような、印象深い出来事だったのである。


自分はゲームのサントラはたくさん持っているが、ゲーム音楽をゲーム内で聴いたときの最初の感動を大事にしたいという思いから、「自分でゲームをプレイして聴いた曲以外はなるべく聴かない」主義を貫いている。従って、この作品のサントラも5年前に購入しておきながら、今まで最後まで聴いたことがなかった。いつも佳境に突入したところで再生を止めていた。それが今日からは最後まで聴ける。それが今、何よりもうれしい。
(45分)