FB2007/4:ヨッシーアイランド 完全クリア

2007年 4月 24日 (火)

 

昨年の5月に購入したGBAスーパーマリオアドバンス3。 ここに収録されたヨッシーアイランドは元々スーファミのゲームであり、それは僕がスーファミを買ってもらって2番目に手にしたソフトだった。 小4のころだったか、自分と親とでお金を半分ずつ出し合って購入したが、自分では中々進められず、すぐ近所に住む友達のお兄さんのところに持っていってワールド6まで進めてもらうという、今考えればプレイを楽しむという行為を無視した幼稚な行いをしたものの、結局その後別の友達の聖剣2と交換してしまった、様々なエピソードに富んだソフト。 つまり僕にとって、ヨッシーアイランドというのはとても思い入れのあるタイトルなのだ。しっかりとプレイし直したい。そういう思いは、移植版であるスーパーマリオアドバンス3が発売された 2002年当時からあったが、高校受験などでその存在を頭の隅によけておいたままいつの間にか長い間記憶の中に埋もれさせてしまっていた。

 

それがようやく購入するまでに至ったのが昨年5月。 その移植版ヨッシーアイランドを僕は昨年から断続的にこつこつプレイし続けていた。そして先週ラスボスのベビークッパを倒してエンディングとスタッフロールを目にし、その後も各ワールドのスペシャルステージやGBAで追加されたひみつステージを攻略し、今夜とうとう僕は念願の瞬間を達成するに至った。 すなわち全6ワールドに各10ある計60ステージを、全て100点満点クリアしたのだ。その証拠がこの写真である。


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6つの星は6つのワールドで1000点を達成したことを示し、№901は最後の100点を取ったのが901番目のヨッシーであったこと、すなわち900匹ものヨッシーが犠牲になったことを示している。 自分でも恐ろしくなってしまうような数だが、これらのヨッシーの半数以上はおそらくスペシャルステージかひみつステージで命を落としている。それほどまでにこれらのステージは過酷だった。またその満点クリアまでにかかった時間は計り知れないほどに長かった。


僕は出来るだけ自分の力のみで攻略しようと心がけたのだが、残念ながらひみつ5および6だけは、何時間やっても満点にすることが出来ず、ネットの力を借りてしまった。だがその残念さを一切吹き消してしまうほどの喜びと達成感が、6000点完全クリアの実現を見たとき、僕に訪れたのだった。


ゴール直前での奈落への落下、ゴールまで来て発覚した赤コイン・フラワーの取り忘れ、同じところで何度も何度も表示されるリトライ画面・・・。 コースの随所にちりばめられた、とことん作りこまれた絶妙にいじわるな仕掛けの数々に、時には怒り狂いそうにそうになったことや、あきらめかけたこともあった。だが、そんなことも今となってはとても穏やかな気持ちで振り返ることが出来るのだから、全く不思議なものだ。


完全クリアと同時にヨッシーたちの喜び合う映像と共に表示されたのは以下のような文章だった。


「みごと かんぜん クリアです
ヨッシーアイランドで かつやくした
だい 901 ばんめの
ヨッシーです!」


そして最後にベビークッパの一言が。


「お・わ・り でちゅ!」


これで僕の10年にも及ぶヨッシーアイランドをめぐる冒険は、その幕を閉じたのだった。めでたし、めでたし、っと。

 

(原典:初代ブログ)

 

*フラッシュバック 第10回*

7年ぶりに過去記事振り返りシリーズの続編を書いたのは、このとき熱く語ったゲームソフトのヤフオクでの売却が決まったからだ。最近は、過去に買い集め、長年大事に保管してあったゲームソフト、ゲームグッズ、エアガン、書籍などをどんどんネット等で売却し手放している。自分の身辺整理と、小遣い稼ぎが目的だ。今回は特に思い入れのあるタイトルを手放すことになったので、その思い出を振り返るとともに、気持ちをきちんと整理しておきたいと思い、こうして取り上げることにした。過去記事の中に、自分の忘れかけていた記憶や全面クリアのために捧げた一方ならぬ情熱を確かに感じ取れたので、気持ちの整理はついた。これで躊躇いなく「商品」を出荷できそうだ。

 

ただ、こうしてきちんと過去と向き合えるケースは稀だ。大半の場合、特に過去に書き留めたものもなく、新たに書くこともないまま、モノとともにそれにまつわる記憶も手放すことになる。モノが少なくなってスッキリする気持ちが半分、これまでの自分の足跡をたどるピースが欠けることへの寂しさが半分といったところで、正直言って複雑な気分である。でも、過去をいつまでも、いくらでも持っていけるほど、おそらくこの先の道は長くも平坦でもないだろう。今はただ、前だけ見つめて、ドラスティックにさらなる取捨選択を進めることにする。

 

(30分)