休日:2016/4/23-24

この土日は、2日間ずっと天気が良くて、日中は汗ばむくらいに暖かく、行楽日和な週末だった。


23日(土)は、午前中に市内のボウリング場に行き、若手の同僚とともに男6人でボウリングをした。3対3に分かれて、個人戦1回、チーム戦2回の計3ゲームをプレイ。チーム分けはじゃんけんで決めたのだが、偶然にも実力が拮抗していて、いい勝負になり、かなり盛りあがった。上手な人はもちろん安定してスコアが高いのだが、初心者でもビギナーズラックでここぞという場面で案外ストライクが出たりするのがボウリングのおもしろいところだ。チーム戦の結果は、自分チームが2回とも勝利。体を動かした後は、ファミレスでお昼を食べ、13時過ぎにそこで解散した。自分は実家に帰り、2ヶ月分たまった大量のレシートを、PCの家計簿ソフトに入力する作業に取り組んだ。このレシートの山を片付けるのが、この土日の最大の目標だった。アパートへの入居で買い物をたくさんした上に、土日は実家を空けがちだったので、2月上旬を最後に2カ月間も入力を放置してしまったのである。日ごろの座り過ぎで痛む首と背中に大量の湿布を貼りつけて作業に集中し、とりあえず、半日で半分ほどを片付けたが、まだまだ道のりは遠く険しかった。一気に最後までやりたいところだったが、夕方再び外出した。


18時前、日中に一緒にボウリングをした同僚の有志が居酒屋に集まり、4人で飲み会を始めた。鶏のからあげとハイボールが売りのチェーン店だった。1年ほど前にでき、前から興味があったのだが、利用はこれが初めてだった。ボウリングの打ち上げということで、急きょ企画された飲み会だったが、同僚と「今夜飲もうぜ」なんてノリで集まることは今までほとんどなかったし、ましてやそれが土曜の夜なんておそらく初めてだったので、新鮮だったし、楽しかった。自分の住んでいるアパートを使って色々やってみようという話で盛り上がり、ボードゲームの人生ゲームをやろうだとか、ウノみたいなシンプルなゲームで構わないとか、麻雀はもちろん外せないだとか、色んな希望が飛びだした。一つでも実現したらおもしろいし、実現させたいなと思う。土曜日の夜で混雑していたので、2時間で店を出ることになり、20時前には早くもお開きになった。こういうサクッと締まる飲み会というのもいいものだ。自分は電車でアパートに帰ると、DVDを視聴した。お笑い芸人「よゐこ」の有野晋哉さんが、「有野課長」としてレトロゲームをプレイする番組「ゲームセンターCX」のDVDである。妻から借りて昨年から見るようになって、最近ハマっているのである。今回は、2009年に24時間生放送チャレンジとしてSFCソフト「レミングス」をプレイした回のDVD-BOX「ゲームセンターCX 24 課長はレミングスを救う 2009夏」を見たのだが、これは収録時間が13時間48分というとんでも大長編で、先月から見ているのになかなか終わらない。今夜も2時間ほど見たところで眠気に負け、就寝した。DVD視聴中はただぼーっとしたり、時々雑誌をぱらぱらめくったりしていたのだが、前夜の金曜日も含め、こういうダラダラした夜の過ごし方もたまにはいいなと思った。帰宅して、急いで夕飯を食べて、さっと風呂に入って、翌日のために何もせずさっさと寝るという普段の平日夜の対極だけど、「何もしなくていい時間」というのは最高の贅沢だと思う。早く、そういう日々を当たり前に過ごせるようになれたらいいのにな。


24日(日)、朝7時過ぎに起床した。昨夜途中で止めてしまったゲームセンターCXの視聴を再開。有野課長の史上最大の挑戦のグランドフィナーレをようやく見届けることができた。自分にとっても長い戦いだったが、それだけに観終えたことには達成感があったし、有野課長の何度失敗してもクリアを諦めない根性には感激した。ついでに特典DVDも観たかったが、これも100分以上のボリュームがあったので、後日ということにして、8時過ぎにアパートを出た。


ゲームセンターCX 24 ~課長はレミングスを救う 2009夏~ [DVD]

ゲームセンターCX 24 ~課長はレミングスを救う 2009夏~ [DVD]


市議選の投票を済ませてから帰宅し、昨日やりかけのままだったレシートの家計簿入力作業を再開した。文章をああでもないこうでもないといって書き直している普段の仕事と違って、単純な作業なので淡々と進むのが小気味いい。今日は本当に予定が何もなかったので、時間に追われることがなかったし、午前中はまだ仕事のことも忘れていられたので、この作業をしているときは自分の世界にこもる感じで楽しかった。3時間やって、いよいよ終わりが見えてきたので、せっかくの日曜日だし、ちょっとほかのこともしてみようと思い、午後から少し出掛けることにした。


13時から15時まで、家から2、3kmほどのところにある山に行き、母とともに山菜採りをした。母に教えてもらいながら、ぜんまい、わらび、こごめ、こしあぶらなどの山菜を採取。わらびは道端の日当たりのいいところによく生えるとか、タラの木にはとげがあり、とげがないのはウルシだとか、実践的なノウハウを教わり勉強になった。自分の集落は平地にあるのだが、山にも飛び地があり、各戸に土地が割り当てられている。今回は母の案内でその山に行ってみた。集落の古老である83歳の祖父によれば、山は江戸時代からすでに所有していて、昔は山の境界線を巡って他の集落と土地争いもあったらしい。しかし、なぜ所有しているのかという由来までは分からないそうだ。「我が家の山」には前から行ってみたいと思っていたので、今回実現し、場所も覚えられた(GPSで記録した)ことで、念願が一つ達成できてよかった。ビニール袋2つ分ほどの山菜を採って帰宅した。



↑わらび。指で根元をつまんでぽきっと折る。

↑こごめ。根元から鎌で刈り取る。


帰宅後は、レシートの処理を再開。夕日が傾き、次第に暮れゆく窓の外を見やりつつもひたすら打ち込みを続け、18時半に全てのレシートの入力を完了した。とはいえ、レシート外の出費はまだ残っているので、記憶やメモを頼りにそれらを極力かき集めるまでは、財布と突合させることはまだできないのだが、とにかくヤマ場は越えたので、今日のところはここまでで一区切りということにした。そして夕食後は、記帳の終わったレシートを紙のフラットファイルに貼りつける作業をした。こういう何も考えなくていい作業をしているときは本当に心が安らぐ。迫りくる月曜日の闇に対抗するためには、大事な時間だった。片付けること、整理することが自分の生きがいみたいなものなので、大量のレシートの山が、全てPCとフラットファイルの中に整理されたのを見た時は非常にすっきりした気分になった。昔やっていた給与の仕事も、ごちゃごちゃした情報を色々と考えながら一つにまとめていくというスタイルで、全体像が見えないパズルを完成に導くようなおもしろさがあった。それが自分に一番向いている仕事なんだろうなと思う。でもそれは、どこかに正解のある「20世紀型の仕事」だから、先の見えないところに自分ない答えを創り出さないといけない「21世紀型の仕事」が求められている今日日は流行らないんだということもまた、分かっている。そんなことをしているうちに、休日も終わりの時を迎えたのだった。


この土日は、十分有効活用することができて、いい休日だったと思う。遊べたし、やりたかったことも少し実現出来たし、今週の仕事に備えて体を休めることも出来た。いつもの休日より長く感じた2日間だった。今週の仕事も長い戦いになるが、報告書の作成を着実に前に進められるよう、気持ちのメリハリをつけて、できるだけ前向きに取り組んでいきたい。途方もなさすぎて無理難題だと感じても、腐らず前向きになれるかどうか、そこがこの勝負のカギだと思う。

(90分)