無暖房自室9.4℃

雪に見舞われ、外気温が1℃まで下がった今日。自分はお昼前から家の近くの入浴施設に行き、休憩室で持ち込んだ本や雑誌を読みながら思索に耽って午後の半日を過ごした。昨日はスキーに行き損ねた上にFPSで時間を浪費し、自室は散らかり放題で集中して何か出来る環境ではなかった。そこでやむを得ずこんなところでこんなことをせざるを得なかった。それはそれで有意義な時間の使い方だったが、滞在中にも雪は降り積もり、帰る時には車の上に10cmも積っていた。これを取り除き、スタックやスリップを起こさないよう、ろくに除雪されていない道を気を付けて運転するのにかなり神経をすり減らせてしまった。先週降った雪は3日ほどで消えたが、この積もり方だと、今回は根雪になるかもしれない。18時に帰宅後は、またFPSに手を出してバカを見た。もう売っぱらうしかなさそうだ。


ところで、外で時々雷が閃光を放ち、相変わらず雪が降り続ける中、収支簿を付けたり、ネットをしたりして今過ごしている自室には、暖房が動いていない。そのため、室温は9.4℃。冷蔵庫より寒いくらいの温度だ。フリースの上にブランケットを羽織り、足にもひざかけをかけてはいるが、さすがに厳しい。自室のエアコンを使えば当然部屋を暖めることは出来るが、今シーズンになってまだ2回くらいしか使っていない。こんなことをするのは、第一に節電・省エネのため、第二に冷暖房が嫌いだからである。冷房・暖房を使えば、確かに快適になる。しかし、それゆに気持ちが緩んで自堕落になってしまうことが多々あるのも事実だ。特にコタツは最悪だ。足を突っ込んでいると無性に横になりたくなる。その誘惑に負けて横になりうたた寝すると、30分、1時間が簡単に失われてしまう。冷暖房を使うのは体調を維持し、仕事などの何らかの活動をするために、もちろん欠かせないものである。しかし、個人的には、安易に冷暖房に頼ることは、人間を精神的に堕落させる原因になると思っている。だから(冷暖房を作っている会社には申し訳ないことだが)嫌いなのだ。また、自然現象に適応する能力は本来人間に備わっているのに、機械や道具や化石エネルギーを使って、ささいな寒暖に対しても人工的に温度調節をするのは、大いなる無駄でもある。それゆえ、自分一人だけの環境では、なるべく冷暖房は使わず、出来るだけ被服による調節で耐えるようにしている。夏場は何をしても汗が出てきて、紙に書こうにも手汗でふやけてしまったりするので行動が制約されるが、冬は厚着をすればどうにかなるので、暑さよりは寒さのほうがまだ耐えられる。一種の精神修行的な側面がないでもない。下手をすれば風邪をひきかねないが、バカだから大丈夫だろうとタカをくくっている。原発廃止を訴える政治家たちも当然、節電の範を示すためにこれくらいのことは当然やっているだろう。個人的には、それくらいの覚悟がないと、原発を止めることにより失われる電力の穴を節電で埋めることは不可能だと思う。原発の穴を老朽化した火力発電のフル稼働で補っている今の状況はあまりにも無駄が多すぎるし、リスキーである。自然エネルギーは、発電量が不安定である以上、よほどの数を揃えない限り基幹電力にはなりえないが、たくさん建設すれば環境破壊・景観破壊は避けられないという矛盾を抱えている。原発の穴を他のもので埋めるという考え方が非現実的である以上は、どうしても原発をなくしたいなら、その穴分の電気(及び各種燃料)の消費を減らすほかにあるまい。日本社会が電気や化石燃料を使わない(あるいは焚き木等を使う)という選択をするなら、自分はそれに賛同し徹底的に実践する気でいる。原発で働いていた人の雇用はどうするのかとか、原発から税収を得ていた自治体の財政をどうするか、核保有国ではないのに核燃料サイクルで使う予定もないプルトニウム保有することになることへの国際社会に対する説明責任という問題は、当然政治家も深く深く悩んでいるはずなので、自分がここでとやかく言うのは余計なお世話というものだろうから言葉を慎むことにしたい。


なんてことを色々書いてみたが、結局夜更かしをしてパソコンをしていることが何より電気の無駄に他ならないので、さっさと寝ることにしよう。こんな時間まで起きてしまっては、明日の仕事に差し障るのはもはや目に見えているのだけれど。

(60分)