自分は家でポテトチップスなどの袋入りのスナック菓子を食べる時、たいてい箸を使う。手で直接つまむことは、じゃがりこベビースターラーメンなどの箸ではつまみにくいものを除いては、あまりしない。理由はもちろん、手が汚れるのがいやだからなのだが、そのほうが「日本文化」っぽいなとも最近は思うようになった。ところてんや豆腐のようなものも箸を使って食べるのが日本の食文化なのだから、ポテチを箸でつまむのも極めて日本的な食べ方だとは言えないだろうか。最初に「箸でポテチ」というスタイルに触れたのは、おそらく2006年のことだと思われる。ゲーム機の周辺機器を作っているメーカーとして有名なHORIが開発した、「ショクシ」というグッズを知ったのがきっかけだった。これはスプーンや箸を指に装着することが出来るアイテムで、「そっか、確かにこれなら指が汚れることはないな」とその合理性にうなずかされたものだった。以来、ゲームをするときのみならず、ポテチを食べる時はもっぱら、箸を使うようになった。この習慣はあまり一般的ではないかもしれないが、清潔だし割と便利なので、もっと広まってもいいんじゃないかと個人的には思っている。まあ、極めてどうでもいい瑣末な話である。

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