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テレビの地上波アナログ放送は24日12時で終了した。しかし、正午に放送終了を伝える画面に切り替わる歴史的な瞬間は残念ながら見られなかった。その時間は家にいなかったので、テレビを見ること自体が出来なかったのだが、テレビを見られたとしても、やはりその画面は見ることは出来なかっただろう。なぜならその時、家のアナログ放送のチャンネルでは、実際のアナログ放送ではなく、デジタル放送をアナログに変換した映像が流れていたからである。これは、自宅で契約しているケーブルテレビ局(CATV)が、従来のアナログ放送しか映らないテレビ向けにデジタルをアナログ変換した放送を流す「デジアナサービス」を、今月初めから行っていることによるものだ。これはCATVが全契約世帯向けに提供しているもので、追加料金や申し込み等はなしに利用可能になっている。このサービスが始まったために、父が使っている古いテレビの買い替えは白紙となってしまった。CATVのホームページによると、デジアナサービスは2015年3月末まで行われる予定だという。つまり、わが家のアナログテレビは最大であと4年近くも現役でいられるという訳だ。そのころには、アナログ放送がとうの昔に終わったことなんてすっかり忘れてしまっていて、デジアナサービスの終了によってある日突然移らなくなったテレビに、父が困惑することになるかもしれない。ただ、これからしばらく待つことで、高機能高性能なテレビが一層安く買えるようになることも十分ありうる。CATVが始めた、思いがけない延命措置、果たして吉と出るか凶と出るか・・・。

(25分)