青い車

昨年は自分と同じ色のアクセラを見かけることはほとんどなかったのだが、今年になってからはかなり頻繁に見かけるようになった。通勤ルートで毎日すれ違うし、市街地で同じ駐車場の中に2台とまっているのを見たこともある。交通量の多い道だと、エンカウント率も高い。昨年に車を買った時は、「この色のアクセラは、この地域ではまだ1台か2台しか売れてませんよ」みたいな話をディーラーから聞いていたのだが、その後で結構売れたということなのだろうか。まあ、アクセラ(海外での車種名は「Mazda3」)はマツダの全世界の販売台数のうちの35%くらいを占めるという記事をいつかの日経新聞で読んだことがあるし、それを国内市場に単純適用出来ないとしてもマツダ車の中で売れ筋の車種であることはまず間違いなく、今までより頻繁に見かけるようになったとしても不思議ではない。


仲間が増えてうれしいような気がする反面、「この色のアクセラに乗っているのは自分だけだ」みたいな完全な思いこみに過ぎない独占欲を満たせなくなり、ちょっと残念な気もする。まあ、実際のところもうあまり気にしてはいないのだけれど。


ところで、スピッツの「青い車」という曲、前から知っていたのだけど、今歌詞を見ながら改めて聴いてみると、夏らしさを感じさせる音楽の爽やかさに反して歌詞は意味深で、人によっては悲壮感が漂っていると解釈する向きもあり、そうしたギャップや奥深さにも惹きつけられて、ますます魅力的な曲だと感じるようになった。それをきっかけに、今夜はYouTubeスピッツオフィシャルチャンネルでたくさんPVを視聴した。曲も、映像も、味わい深く何度も視聴したくなるようなものばかりで、いつもと同じ疲れた夜に、いつもとは違うひとときの切なく素敵な時間が流れたのだった・・・。

(30分)