飲酒機会

最近、ふと気になり、過去3年間の飲酒機会(日数)を集計してみた。そのデータをもとに作成したのが、下のグラフである。



↑10年12月は、大晦日の家での飲酒を見込んだ予定値(注:2011年現在では確定値)。同一日に異なる形態で複数回飲んだ場合でも、最初の形態の1回のみをカウントしている。


データは、手帳と日記から抽出した。アナログなやり方だが、飲酒した日には印をつけて連番を振っていたので、ほぼ完全に実態を捕捉していると考えていいと思う。これを見て思うのはやはり、「全然飲んでないな」ということである。学生時代と社会人になってからで線を引いて区別してみたが、いずれにも共通している特筆すべきことは、「飲み会」の少なさである。社会人になってからの数値は、職業柄、まあこれくらいなものかと思うのだが、学生時代の数値は普通の学生から比べたらもう全然圧倒的に少ないことは間違いない。これはひとえに自分の人づきあいが少なかった、見ていた世界が狭かったということに他ならない。こんなだから、現在の世間慣れしていなくて非常識で時に平然と無礼な振舞いをする自分が出来あがってしまったのだろう。これは少し反省しているところである。他の形態としては、「二人」が09年後半で目立つが、これはほとんどがS君と居酒屋や自分のアパートの部屋で飲んだものである。色々な思い出が頭をよぎるし、写真も多く残っている。まだ二人とも未内定だった09年7月〜9月にグラフが伸びているのは、当時の精神状態を反映している面があるだろう。似た者同士でやけ酒をしていたのである。10月に一旦落ち込みを見せるのは就活を再開し真剣に取り組んでいたことを示しているし、内定を得た11月以降、10年3月の卒業までグラフが高い水準で推移するのは、心のゆとりの現れと言えるだろう。アパートで「一人」で飲んでいた回数が目立つのもこの時期の特徴である。実家に戻ってからは、そうした飲み方をすることはほとんどなくなり、あくまで人と一緒の場を楽しむ目的でしか飲まないようになった。


そんな感じで、ただの機会別飲酒回数のグラフを見るだけでも、自分の対人関係や、酒に対する姿勢の違いなどが色々と分析出来て、非常に面白い。人ごとに個性が表れるものだと思うから、色んな人のデータを比べてみたいものだが、こんなデータを作れる人はまあほとんどいないだろうと思う。別に自慢にもならない(むしろ自分の小ささを示すものであるため恥でしかない)が、過去3年間で160回、生まれてからの通算では181回(いずれも今月末までの見込み値)飲酒をしたという数字が出せるのは、自分くらいなものであろう。こんなものを数えても何にもならないんじゃないかと思って記録してきたが、今こうして振り返ってみると、数えてきた価値は大いにあったと思える。この変な記録を死ぬまで続けたらどんな結果が出るか、非常に興味深い。これは自分にしかできないことだと思って、ライフワークのつもりで今後も数え続けて行く所存である。

(55分)