結果良好

結果的に、ファミレスに行ったのは正解だった。そこには、中学時代の友人が4人集まっていたのだが、ほとんどは小学校以来の付き合いの気の知れた友人だったので、会うのは久々ながらすぐに打ち解けることができ、落ち着いたムードで話が出来た。何で不安視してたんだろう、と自分の当初の反応をバカらしく思ってしまうほど、自然な状態でその場を楽しむことが出来た。地元に残っている人と、地元を離れて働いている人とがいたが、聞かれたことに答えてもっぱら自分が話してばかりいた(いつもはほとんど聞き役に徹しているのだが、今回は逆だった)ので、彼らの動向はあまりうかがい知れなかった。その点は少々残念だったが、自分が元気にやっているということを伝えることが出来たので、よかったのではないかと思う。1時間ほどで解散になったが、短くも充実した時間が過ごせたので、満足して晴々した気分で別れることが出来た。


地元にいるのにこんなことを言うのは大いに問題なのだが、実はこうして地元の友人と会うのはかなり「稀で貴重な」ことである。今回呼ばれて参加したメンツと会うのは、ほぼ1年ぶりであった。それでもよく会っているレベルなのだから、ひどいものだ。そんな状態ゆえ、かつての同級生たちが、今どこで何をしているか、自分はほとんど情報を得ていない。大学入学後、それまでのよく会っていた人たちとの距離が物理的に遠くなってしまい、なんとなく連絡を取りづらくなって、疎遠になっていった。その状態が今なお続いている。一旦はもうどうしようもないものかと思っていたが、今回会ってみて、意外とまだ今なら大丈夫なんじゃないか、関係の再構築は可能なんじゃないかと思い直した。自分は受け身がちなので、自分から人に声をかけて会おうとすることをなかなかやろうとしない。それが疎遠化を招いた原因だった。その姿勢を改めて、自分から連絡を取ることが何よりも大切なことだ。週末に一人で過ごすのはいい加減飽き飽きしてきていた。友人は多ければいいというものではないが、今の自分には繋がりが「生きている」友人が少なすぎる。今後は、当時仲のよかった人を手始めに、少しずつ旧友と会うようにして、その人を手掛かりに他の人にも会ったりして、自分の関係領域・活動領域を拡げるようにしていきたい。・・・なーんて、仰々しいことのように書いたけど、そんなのは普通の人たちがごく普通にやっていることでしかない。自分はまだまだ普通の人からは程遠いところにいるのだ。「凡人になる」という人生の目標を達成するまでの道のりは、まだまだ険しそうである。

(55分)