医者

昨日書いたとおり、今日は代休だった。でも、何だか落ち着かない感じがずっとしていて、あまり気持ちのいいものではなかった。「本当に今日は休みなんだろうか。日にちを勘違いしていないだろうか」とか、「今日は職場はどんな状況なんだろう」とか、「明日の朝出勤したとき、職場の人に何て挨拶すればいいんだろう。代休だから、年休の時みたいに『休ませていただきありがとうございました』じゃヘンだし、おはようございます以外に何も言わないのも何だか足りない気がする。どうしたらいいんだろう」とかいうふうに、色々と気にかけていた。自分は別に仕事人間というわけではないが、立ち回りが得意ではないから、面倒を避けるためにやっぱり休まないほうがいいなと思った。たぶんこの先、体調不良や医者にかかるなどの理由以外では、年休はほとんど使わないことになりそうだ。夏季休暇だけは何とか使おうとは思うが・・・。


で、たまの平日休みに自分は何をしていたかといえば、「平日は空いてそう」という判断から医者に行っていた。午前中は歯医者で虫歯の治療。麻酔を打たれ、鉱山の掘削機かと思うような頭に響く震動を伴いつつ、ドリルでガキガキガキと荒っぽく歯を削られた。前回はキュイーンという鋭い音で振動もほとんど感じないドリルだったことを考えると、どうやら今日のは規模が大きく深い虫歯だったようだ。次の土曜もその次も用事が入っているので、次の予約は入れずに帰ってしまった。だが、あんまり間を空けるのはよろしくないので、今度は平日の夕方に時間休をとって来ることにするとしよう。そして夕方、今度は眼科へ行った。ワンデーのコンタクトレンズがなくなりかけていたので、追加分を購入するのが目的だった。各種の検査を受けた後、今まで使ってきたのと同じ種類の、同じ度数のレンズを処方してもらった。しかし間抜けなことに手持ちのお金が足りなかったので、水曜日の昼に改めて買いに来ることになった。うかつだった。とりあえず、若干の視力低下を感じた以外は、今のところ目に異常はないようだった。しかし眼球の角膜の細胞の写真を撮って見せてもらったら、「今のところ問題はないが、(コンタクト装用のせいで)自然状態より若干細胞が大きくなっている(=細胞数が減っている)」と言われたのが、ショックだったし、非常に気がかりだった。写真の横に表示されていた細胞の大きさと細胞数の相関図を見た限り、まだ3000個/mm^2以上は細胞がありそうだったが、コンタクトが角膜の細胞に悪いことはまぎれもない事実なので、装用時間をなるべく短くして、負担を極小化する配慮をしなければならないと強く思った。目は決して代替の利かない、何よりも大切な器官だ。毎日PCで仕事をし酷使しているのだから、今のうちから、いたわらなければ取り返しのつかないことになってしまうだろう。健康な人生を送るためには、日ごろからの習慣、心がけが何より大きな効果を持つのである。


歯も悪ければ、目も悪い、背筋も曲がっているし、髭は濃い。滑舌は悪いし、声も無駄に低い。自分のカラダというのは、全く面倒くさい形に出来てしまったものだ。医者のケアなくしてはまともに生きられない。メンテナンスフリーの堅牢なカラダを持っている人にはつくづく憧れる。裸眼で両目1.0の視力があったらどんなにか自由であろうか。うらやましいことだ。でも仮の話、もし自分に子どもが出来たとしたら、自分のこうした悪い形質はそっくりそのまま遺伝されることになるだろうな。自分が父から悪いところばかり受け継いでいるように。だから自分はあと十数年のうちに前髪が大幅に後退する可能性が高い。ああ嫌だ嫌だ。極端なことを言えば、こういう遺伝子は自分の代で消滅させるのが、将来的には人類の利益のためになるのではないかとさえ思う。まあ今のところ、そんな心配はする必要はないんだけどね、何の当てもない話だから。


しかし、ああ、明日の出勤の時のあいさつどうしようかな・・・。不安だ。

(50分)