出前

うちの大学の学食は、職員に弁当を出前してくれるサービスを行っていて、これがとても便利でよく利用している。というのも、昼休みは学食が非常に混む(そもそも学食は貧相なメニューの割に高い)から行きたくないし、コンビニは飽きるし、外に食べに行くのは面倒だから、出前弁当というのは非常に好都合で理に適っているのである。10時半くらいまでに学食に「○○課ですが、○○弁当2つお願いします」などと電話すると、11時ごろには弁当を届けてくれる。代金はそのとき支払うが、おつりにも対応してくれるので、代金ピッタリのお金を用意する必要はない。出前メニューは色々あるようだが、今のところは日替わり弁当しか頼んだことがないし、見たこともない。


日替わり弁当には2種類ある。ひとつは下の450円弁当。

味噌汁がついているのが特徴で、おかずの数は割と多い。いれものは再使用タイプで、食べた後は流し場に置いておくと学食の人が回収してくれる。


もうひとつが、この350円弁当。


今月から新たにラインナップに加わったのだが、自分の部署では今のところ一番人気の商品となっている。450円弁当に比べると、ボリュームは物足りなく思えるが、むしろそれくらいの「少なさ」が自分には魅力的である。というのも、あんまり食べ過ぎると午後の業務中に睡魔が召喚されてしまうからである。基本的に椅子に座りっぱなしの仕事なので、睡魔に襲われるとひとたまりもない。仕事の能率はがくんと低下する。なので、日替わりで色々食べられつつも、そんなに腹は膨れない、この程度の量が一番適しているのである。これは薄いプラスチック容器なので、食べた後はそのまま廃棄されることとなるし、味噌汁もついていない。学食のかき揚げうどんが320円することを考えると、これで350円は良心的な価格であるといえる。


こんなサービスが新大にもあるのかどうかは定かでないが、少なくとも学生時代にはこんなものがあるなんて夢想だにしなかった。学生として見た大学と、職員として見た大学は違う。そのことを感じられる例の一つであるといえるだろう。

(30分)