大盤振舞

給料が普通に16日に振り込まれていたことに昨日気付いたので(来月からなのは手当て関係だけだった)、今日は昼休みに初任給を下ろしに郵便局へ行ってきた。自分では使い道がなかったので、まずは家族に配ろうかと思った。それで給料の丸半分を下ろしたのだった。


夜、家に帰ると、家族全員に配って回った。祖父母両親に同じ額を渡し、弟にはそれよりも安い額をあげた。横着な弟以外はみな喜んでくれ、祖父母は神棚に上げるほど有り難がってくれていた。仕事ではまだトンチンカンなことばかりしている状態だが、まずは家族に孝行できたかなと思って一安心した。ただし母だけは、お金を受け取らず、「これでケーキでも買ってきて」と言って返されてしまった。確かに現金を渡すのは、初任給を形として表すには一番わかりやすくはあるが、しかしあまりに芸がないとは自分でも思っていた。言われた通り、明日にでもケーキを買ってきて渡すとしよう。ただし上等な高級店など知らないので、庶民の味方不二家のケーキということになってしまうが、まあ仕方あるまい。


ケーキ屋でケーキを買うなんてこと、自分でやるのはおそらく初めてだ。ケチだから自分のために買ったことなどなかったし、人にあげた経験もなかった。せっかくなので、いろんなのを選んでみたいと思っている。

(25分)