初乗り

枕の高さには敏感なタイプなので、昨夜は宿屋の枕の低さに馴染めずあまり深く眠れなかった。4年間愛用した安物の低反発枕が一番自分にフィットしてるんだなぁ、としみじみ実感。だがこれからはかつてのように惰眠をむさぼれるわけではないので、あんまり心地がいいのも考え物かもしれない。ここ2週間の実家生活で、生活リズムはかなり朝方になってきたと思うが、しかし丸一日の労働に耐えられる体力があるのかは全く未知であり、不安の種だ。周りの職員とどう接すればいいのだろうかとか、考え出すと悩みは尽きないが、あんまり考えてもこんがらがって4月1日に対して腰が引けるばかりなので、ある程度体当たりで臨んで、その場その場で乗り切るしかあるまい。休みが残り「まだ」3日あるから、そうやって気持ちをなだめることが出来るが、これが2日、1日、とうとう明日、と減っていったら、果たして平静を保っていられるかどうか・・・。逃げ腰にならないように、ならないように、心がけておく必要がある。


今日は午前中にさっさと温泉から家に帰ってきたので、午後は自由に使うことが出来た。曇りの天気で、しばらくは雨や雪は降らないな、と思われたので、午後1時間ほどアクセラで初ドライブに出かけてみた。祖父を後部座席に乗せ、カーステレオにiPodを接続すると、いざ出発だ。


まず感じたのは、加速がすごくスムーズで軽やかだな、ってこと。車ごとの細かい違いなんて全く分からないからあくまで単純な感想なのだが、CVTだから変速時のカクンっていう感じの動作が全くなくて、スーっと動き出しスピードに乗る感じがいいなぁと思った。実家ではマニュアル車ばかり運転していたから、発進時の面倒なシフト操作やエンジン音のけたたましいさがなくすごく楽で快適だ。でもそのせいで気付かないうちにスピードが出てしまうこともあったので、それには注意しなければと思った。次に気に入ったのは、ハンドルで色んな操作が出来ること。ハンドルの内側にオーディオの音量や選曲(局)の操作が出来るスイッチ、ボタンが付いているので、ナビの画面に触れることなく、視線を前方に向けたままでオーディオを操作できるのである。これは安全面でとてもいいと思った。またナビやハンドルでiPodを操作できるので、iPodに直接触れる必要がなく煩わしさが軽減されている。ダイヤル式のエアコン操作と相まって、運転席の「コックピット感」の演出に貢献してもいると感じた。それから、マルチインフォメーションディスプレイという、様々な情報を表示する液晶画面も面白いと思った。ここでは瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離といった数値が表示され、自分の運転や車体の状態を判断する材料が得られる。停車してエンジンを切る際には、エコドライブ判定をしてくれて「今回の運転ECO点灯は○○%以上です」(エコ運転だと点灯するランプがある)と教えてくれたりもする。これは普通に運転していれば90%以上になるので気休め程度の機能だが、それでも面白いと思った。他にも色んな機能があれやこれやとついていて、しばらくは乗ることを楽しめそうだと思った。今日は30kmばかしそこらへんを走って給油しただけであったが、その内遠くにも行ってみたい。ただし片道15kmくらいなら、今は自転車で風を感じて走りたい気分のほうが勝っているのでそうしたい。が、当分天気は悪いようなのでそうも行かないか。走っているときは快適だったのだが、残念ながら車庫入れはそうも行かなくて、外から誘導してもらい何度も切り返しながら何とかギリギリのスペースに入れるという有様で苦労した。図体がややでかいので、それはまあ仕方ない。今は家族の車を一台野ざらしにして、その車の車庫を使っている状態だが、その内車庫が増築されれば少しは改善されるだろう。しかし6人家族なのに一家に4台も車を所有することになってしまうとは、環境負荷的に由々しき事態といわざるを得ない。自分の気持ちとしては、晴れた日なら片道14kmくらい自転車で通っても一向に構わないのだが、スーツを着て通わねばならない以上はそれは難しいことだ。通勤で疲れて仕事に支障を来たすのは問題でもあるし。まあ後々余裕が出てきたらそういうことも考えるとして、今はとりあえずアクセラで通うこととしよう。


帰った後は、毎日の走行距離や燃費を計算するための表をエクセルで作った。そんなのどうでもいいといえばどうでもいいことなのだが、後で気になった際にデータがないのは嫌なので、最初から作っておくことにしたのだった。乗車・給油ごとにトリップメーターをリセットする仕組みにしたので、一々メモを取るのが面倒だが、今後はこれが新たな記録として記録のバリエーションの中に加わることになるだろう。

(65分)