龍馬伝

今年はNHK大河ドラマの「龍馬伝」を毎週欠かさず見ている。特に見ようという気もなかったのだが、第1話を見たら面白くて先が気になり、その後も見続けて今に至っている。幕末の激動の時代を閃光の如く駆け抜けた坂本龍馬を演じているのは、福山雅治。福山のことはほとんど知らなかったのだが、川に飛び込んだり、田んぼで泥まみれになったりとまさに体を張って演技し、明るく人懐っこい人物としてうまく龍馬を演じているので、好印象を受けた。香山照之演じる岩崎弥太郎も、すごく我の強い負けず嫌いなキャラとして常に存在感を放っていて、目が離せない。リアリティのあるセット、「プライベート・ライアン」のような少し色あせた感じの画面、多くの俳優の好演もあって、龍馬を幕末日本の中に生き生きと描くことに成功していると思う。


今まで、大河ドラマを通年で見続けたことがあるのは、07年の「風林火山」のときだけ。大抵、たまに見るくらいなもので見続けはしなかった。連続ドラマを見るという習慣がそもそもなかったからである。風林火山は「今年こそは」と思って気構えて見始めたのだが、武田信玄の軍師・山本勘助が主人公であるため甲信越が舞台で、Gackt上杉謙信役として妙にマッチしていたこともあり、結構熱中して見てしまった。それでも一話だけ見逃した回があり、それが心残りであった。だから今年こそは全話しっかり見たいと思っていて、念のため毎話必ず録画するようにしている。毎週日曜の楽しみとして、今後の展開に期待したい。

(30分)