短文至高論

文章というのは短いに越したことは無い。

短いほど、人に読んでもらいやすいし、内容も伝わりやすいからだ。

逆に言えば、冗長な文章というのは人も読む気をなくすし、内容が散漫になり何を言いたいのか分からなくなるということになる。

自分が考えるに、一番上手な文章というのは、「短いながらも、伝えたい内容が十分な説得力を保持した形で端的にまとまっているもの」だと思う。

当たり前だと思うかもしれないが、これが意外と、中々どうして難しいのである。

商品のキャッチコピーだとか、映画のあらすじ的なものを例にとって考えてみれば分かると思うが、ああいうものは非常に高等なテクニックを要するものなのだ。

自分も常々、文章は短く端的に分かりやすく、と心がけてはいる…のだが、どうしても「ここで疑問を感じるんじゃないか。口足らずではなかろうか」と考えて、やたら説明過多な文章になってしまう。

こういうのは、書くのに時間はかかるし、読むのは面倒だしでろくなことにならない。

やはり短いに越したことは無いのだ。

最高なのは本文が短くて、更に太字でピックアップされたところだけ読んでも内容がおおまかに伝わる文章だが、そんなのはまだ夢のまた夢。

自分が物書きになれるとは全く思っていないが、例えばこういった記事を書くことで、文章鍛錬の修行を今後もまだまだ続けなければならないと感じている次第だ。

きっとそういう能力は仕事をする上でも必要となり、活用しうるものだと思うから。

(転載:加筆修正10分)