貞本エヴァ完

2014年11月に発売されたコミック「新世紀エヴァンゲリオン 第14巻(プレミアム限定版)」を今夜読んだ。貞本義行が描いてきた「貞本エヴァ」が完結する最終巻とあって、世間の注目と期待は相当なものだったであろうと思う。1巻が発売されたのが1995年だったから、実に19年もかかったことになる。シンジくんがずっと14才でいる間に、自分は小学校低学年のちびっこから、三十路手前のいい年の大人に変わってしまったわけだ。自分は07年2月からコミックを講読し始めたのをきっかけに、TVアニメ版、旧劇場版、新劇場版とエヴァ作品を見続けてきたので、貞本エヴァの完結には感慨深いものがあった。14巻の発売後は、すぐに家の近所の書店で購入した。すぐに読みたいのはやまやまだったが、泣いても笑ってもこれで終わりなので、14巻を読む前にまずは1巻からきちんとストーリーを復習して、クライマックスに向けて自分の中のボルテージを上げておいた方がよいのではないかと考えた。そのため、「あとでまとまった時間が出来た時に一気に読もう」と思って封も開けずに大事に取っておいたところ、気が付けば3ヶ月が経過していた。このままではいつまで経っても読めそうにない、そう危機感を覚えたため、最初から読み直すのは諦め、13巻から読み始め、直前の話の流れを把握した上で14巻を読むことにした。コミック2冊をじっくり時間をかけて読むこと50分。とうとう、作品の結末を見届けることが出来た。感想を率直に言うと、王道的でシンプルな終わり方だったな、といった感じ。長く待たされたのにこれじゃ、納得出来ない!というファンもいるかもしれないが、自分は読者の想定を裏切ろうとして下手に話をこじらせるよりも、ベタでもいいからきれいに締めてもらえることを願っていたので、あれで十分満足だった。「ありふれた日常の中にこそある希望」のようなものを最後に描いたのは、妥当だったと思う。終わったものはもう終わったんだから、世間がどう捉えていようと関係ないことだと思って、ネット上の評価は見ていない。とにもかくにも、貞本先生、長い間おつかれさまでした。



↑自室の本棚。あとは、新劇場版が完結するのを待つのみだ。

(30分)