かくれ偏平足

21日(火)放送のビートたけしの番組「みんなの家庭の医学」(昔の「本当は怖い家庭の医学」)を見て「かくれ偏平足」という症状を知り、驚いた。これはまさに自分の左足のことではないか、と。そして、思いがけず1時間、食い入るように番組を見てしまった。


自分の左足は、普段は土踏まずが引っこんでいて、つま先からかかとまでの間にアーチが形成されている。しかし、立ち上がって体重がかかると、土踏まずの部分がぺたっと床方向に沈み、床と接地こそしないものの、足のアーチがかなりフラットに近い状態になってしまう。右足の土踏まずのアーチが強固で、立ち上がっても全く沈みこまないのに比べて、左足は明らかに軟弱である。このように「座っていると土踏まずがあるように見えるが、立ち上がると土踏まずがつぶれてしまう」状態の足のことを、「かくれ偏平足」と呼ぶのだそうだ。この症状が起こる原因は、足のアーチを形作る「後脛骨筋(こうけいこつきん)」の筋力低下である。足のクッション機能が低下するため、ひざに大きな荷重がかかって軟骨が次第にすり減ってしまい、最悪の場合歩行困難に陥る・・・。番組ではそのように警告するとともに、後脛骨筋を鍛えるためのシンプルなトレーニング法を紹介していた。以前から、左足の状態に不安を感じていた自分は、その正体を知って「そうだったのか!」と胸が晴れる思いだった。簡単に効果出るのではなさそうだったが、それでも自力で改善できる可能性が示されていたことから、すぐに「これは何としても治そう」と決意し、番組で紹介されていた「ながら筋トレ」を実践することにした。立った状態で足の土踏まず側を上げ下げするというだけのシンプルなものだ。その日以来今日まで、家でふとしたときに思いついてはその筋トレをやっているし、他にも左足でつま先立ちしてみたり、けんけんをしてみたりと、左足の筋力アップに取り組んでいる。左足の強固なアーチが形成されれば、骨盤の高さも平行に近づくだろうし、肩や背骨を含む体全体のバランスも改善するに違いない。体が真っすぐになれば、もしかしたら計測上の身長も少し高くなるかもしれない。そんなふうに色々と期待している。「あるある大事典」の偽装事件以来、健康番組は「ふーん」という感じで疑わしい目で見がちだったが、効果があるのかないのかの因果関係が明確に検証出来ない健康食品と違い、筋トレはインプットとアウトプットの関係が明らかだ。従って、この番組の情報が嘘か本当かは、自分で確かめればいいことである。例え効果がなくても、所詮「ながら」でやっていることなので、ムダ骨折りとはならない。何らか結果が出るまで、これから毎日欠かさず、こつこつと続けていきたいと思う。

(50分:2011/2/25)