攻殻SAC

攻殻機動隊の映像作品を初めて見たのは、06年の9月のことだ。押井守監督の映画「GOHST IN THE SHELL」が最初だった。近未来の日本を舞台にしたサイバーパンクSFの物語で、高度に作り込まれた世界観と描き込まれた映像とに圧倒され、自分の現実感が遊離するような感覚に陥ったのをよく覚えている。その後、TVアニメシリーズである「STAND ALONE COMPLEX(02年放映)」「SAC2ndGIG(04年)」、その続編である「STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(06年)」と立て続けに視聴し、すっかり攻殻の世界にはまってしまったのだった。自分がブログに知人の写真を載せる際に顔を隠すのに使っている下の画像も、TVシリーズに登場する「笑い男」に由来している。

以来、ずっと攻殻ファンを自認してきたのだが、実はTVシリーズ(「SAC」と呼ばれる)は一度しか見たことがなく、自分の中でもだんだんと記憶が薄れてきつつあった。それで今一度作品を視聴し直し、当時と比べて少し大人になった今の目で改めて解釈して楽しみたいと思ったことから、先日思い切って、これを購入した。


TVシリーズ第1期の「STAND ALONE COMPLEX」のBlu-ray BOXである。ヤフオクで新品を購入したところ、Amazonよりも安く買うことができた。今の時期に購入したのには、「Solid State Society(SSS)」が来年3月26日に3D化した劇場版として公開されることから、その前にシリーズ作品を見ておきたいという思いがあった。年末年始の6連休には、このハイクオリティなBlu-ray映像をまとめて視聴するという、この上なく贅沢な、至福の時間を過ごしたいと企んでいるところである。


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↑今夜のNHKスペシャル「世界ゲーム革命」でメインテーマとして使われていた「SSS」のBGM。先端科学が切り開く新たなゲーム開発の世界についての衝撃的なドキュメントだったが、その先進さ、凄まじい変化のスピード感を演出するのに一役買っていた。自分の知らないうちに、ゲーム業界は大きく変貌し、これまで思いもしなかった方向に大きく舵を切りつつあるようだ。

(40分)