11/11

昨日は、11月11日で、1年で唯一の4ケタゾロ目の日だった。朝、ラジオで日にちについての話題が取り上げられていて、なんとなく日にちの特殊性について意識していた。職場でもちらっと話題に上った。だが、今になって考えてみると、昨日よりもむしろ今日のほうが珍しい数字の日だということに気がついた。というのも、今日は2010年11月12日、西暦を下2ケタで表示すれば10年11月12日であり、年月日と数字が連続しているのである。毎年来る11月11日よりも、100年に1回しかない組み合わせの今日のほうが希少性がずっと高いのだ。しかし一方で、来年の昨日に目を向けてみると、11年11月11日となり、6ケタのゾロ目の日となる。こちらも頻度的には同じく100年に1度なわけではあるが、こちらのほうが見栄えがいい分、何だかより「おおっ!」って感じが強い気がする。一般的にも、その数字の並びについて明瞭に意識されること請け合いである。来年の11月11日のNHKニュース7では、おそらく番組の最後の場面でその日開催された6ケタソロ目であることを記念するイベントについての報道がされるに違いない(今日は見ていた限りそういうイベントは報道されなかった気がする)。さらに再来年にまで目を向けると、12年12月12日という日にちも控えている。プレイステーションファミリー(ゲーム機本体)の発売日は、かつてこうした「韻を踏んだ」日にちであることが多かったが、もしかするとPS4の発売なんてのがあるかもしれない。こうした珍しい並びの日にちについて色々考えてみると地味に面白いものだ。でも、数字が揃っているとかいないとかに関係なく、今日という日は常に一度きりの貴重なものだ。ものすごい勢いでただ漫然と月日のページをめくっていく毎日だが、今日という日のかけがえのなさに、ふと立ち止まって思いを至らすくらいの精神的な健全さは、失わないでいたいものである。

(30分)