PC移行 その4(完)

昨夜は、結局二次会には行かずに、家族に迎えを頼んで22時前には家に帰った。翌日の業務には絶対に支障を来したくなかったし、二次会をどこにするかと歩いていたら、結局自分を含め3人しか残らなかったので、残っても仕方ないなと思って帰ったのだった。まあそれはそれで、どうでもいいことだ。


今回の本題は昨日の夕方、PCのメーカーからかかってきた電話のことである。ジョーシンに修理に出していた、06年購入の古いノートPC、それに関しての、ちょっとびっくりする話を聞かされた。15分くらいの電話だったが、要約すると、「PCのモニターの交換部品がもう生産停止で在庫もなく、手に入らない。したがって修理することはできない。この状態でお返しするわけにも行かないので、こちらで買い取るという形にさせて欲しい」という内容だった。ジョーシン側から、前日に予め同様の話を聞いていたので、もうこの時点では、「それも仕方ないか」という腹づもりでいた。PCに愛着はあったし、もう少し使い続けたかったが、モニター以外の部分ももうかなり老朽化しつつあったと思うし、何より時の流れで性能的にはとっくに陳腐化してしまっていた。赤白黄のビデオ入力が出来、テレビとして使えるという、最近は少なくなった機能が名残惜しかったが、実際今やほとんど実用性はないのが現実だ。普通に売ろうとしても買値の付かないようなこのPCを、きちんと買い取ってもらえるなんて、むしろありがたいことかもしれない。そう判断したのだった。若干の交渉の結果、次のような条件で今回の件を決着させることになった。


①PCは付属品を含めて全てメーカーが買い取る(自分で買って取り付けた2GB分のRAMも回収される)
②ただし一部バックアップ未了のデータもあるため、内蔵HDDのみ郵送で現物を返却する
③買い取り額は、4年前の購入金額の50%+αで12万円とする(銀行振込で受け取る)


はっきり言って、自分にとっては破格の条件だったといっていい。特に③。自分がごねたわけではなく、メーカー側が提示した条件をそのまま受け入れたのだが、本来なら年率17%の減価償却という計算のため購入額の33%しか出ないところを、メーカー側が「こちらに責任がある」ということでここまで譲歩してくれたのである。はっきりいって、これだけの額があれば、この前買った新PCと同じフラグシップモデルが買えてしまう。4年前購入のオンボロPCが、ピカピカの最新機種に変身する。そんなことがあるなんて、全く驚くばかりだった。電話口で、上の条件について了承する旨を伝えたので、今回のことはこれで決着する見込みだ。そしてこれで、PC移行は旧PCの現金化という思わぬ形で終わることとなった。

(30分)