ネット離れ

最近、若者の様々な「○○離れ」が問題となっているらしい。活字離れにテレビ離れ、恋愛離れにクルマ離れ、ガム離れなんてのもあるらしい。それらを見るに付け、自分は「ネット離れ」しつつあるのかな、なんてふと思った。大学時代と比べたら、2chやニコ動なんて全っ然見なくなったし、今何かともてはやされているツイッターには何の興味もわかないし(そもそも漠然と「流行りもの」が嫌いというのもある)、mixiはハナから利用してないし、携帯では電話とメールしかしないし、そもそも平日だと家ではPCを付けない日が多くなりつつある。


近頃は、SNSでゲームだとか、モバゲーやGREEのアプリだとかが人気らしいが、あんなのには全く興味がわかない。ああいう単純なゲームが受けている背景には、ネットで人とコミュニケーションが取れることがあるらしい。だが自分にとって、ネットはコミュニケーションを取る場ではないのである。ただ必要なときに、必要な情報を得られ、いくらでもデータを保管しておける、だだっ広い倉庫のようなもの(なおかつどこからでも同じ情報にアクセスできるという意味では、バイオハザードの「アイテムボックス」に近いという表現が一番しっくりくる)、それが自分にとっての「ネット」なのである。断じてサロンやファミレスのような場所ではない。ネットを使って、人とつながっていたいだとか、付き合いを広げたいとか、そんなことはあまり思わないし、ましてやネット上のつながりが心のよりどころだなんてことは到底ありえない。せいぜい、これまで実際に付き合ってきた人と、たまに連絡を取り合えればいい、そんな程度にしか思えないのである。


自分が家でネットを使い始めてから、約10年半になる。しかし、「デジタルネイティブ」という言葉は、少なくとも自分には全くあてはまらないといっていいだろう。

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