if:身の危険

昨日はネカフェで「ガンツ」を8巻までまとめて読んだ。以前人から面白いよという話を聞いたことから、興味を持って読んでみたのだった。結果、確かに時間を忘れて読みふけるほど面白かった。エロ、グロ、バイオレンスと、自分があまり好みとしない要素が三拍子揃っていたが、コンピュータを使って作画された立体感があり精細な絵(大変な手間と時間がつぎ込まれていそう)には引き込まれたし、不条理な現実を唐突に突きつけられる展開(エヴァやぼくらのなどもそうだが)は結構好きなので続きが気になって仕方なかった。


ガンツの感想はそれ以上は述べないが、読んでいて一つ深刻に考えさせられたことがあった。それは「現実でこの漫画に出てくるようなDQNに襲われたらどうしよう」ということだった。主人公、玄野計は高校生だが、高校には暴力をふるってカツアゲする相当柄の悪い連中がたむろしているし、町には珍走団が我が物顔ではびこっている。もし自分がいきなりこんな連中に取り囲まれて襲われたらどうしよう。そう考えて怖くなったのだった。まさかそんなDQNなんてここら辺にいないでしょ、見たことないし、と思うかもしれない。だが、実際自分は「大学の近くで自転車に乗っていた際、突然スクーターに二人乗りしたDQNに『金だせや』と言って追いかけられ、アパートの前まで追跡されるも何とか逃げ切る」という恐怖体験をつい2年前の2月に経験したことがあるので、そうした襲撃が自分には関係ないこととはとても思われないのである。


その時は相当な恐怖感を味わい、警戒心も高めたが、その後はその出来事についてすっかり忘れていた。それが漫画を読んだことで記憶の底からよみがえり、何とか対策を考えないとという気持ちが生まれたのだった。


武術を身に着けるとか、スタンガンを持ち歩くとか、普通に考えると物騒なアイデアばかり思い浮かんでしまう。しかもこのどちらもすぐには実現出来ず、DQNを逆上させかえって身の危険を増幅させてしまう可能性が高い。したがって現実的に考えれば、一目散に逃げるのが一番確実に安全に危機を脱する方法だろう。三十六計逃げるに如かずとはよく言ったものだ。となれば、いざというときのために備えてすべきことは、脚力と持久力をつけることだろう。雪が消えたらランニングでも始めようかと本気で考えている。

(30分)