鼻の穴

一般にメジャーな哺乳類の鼻の穴というのは、前を向いて開いている。そうでないのはゾウとヒトくらいだろう。


なぜヒトの鼻の穴は下を向いているのか。自分は今日の夜、スーパーに向かってチャリを漕いでいた最中に、その理由に気付いた。ピーンときた。これしかないと思った。


その理由とは「寒いところで息を吐いたとき、メガネが曇らないようにするため」ということである。穴が前や上を向いていたら、メガネが曇ってしまうではないか。口で息を吐くと、鼻よりも温湿度が高いこともありメガネは曇ってしまうが、鼻では曇らない。だから鼻の穴は下を向いているのである。ヒトの体はよく考えられて出来ているのである。


・・・なーんてことを、チャリを漕いでいるときに考えて、気を紛らわせているわけである。車だと音楽やラジオを聴けるし、同乗者と会話も出来るが、チャリというのはそれが出来ず孤独なものだ。景色を見ることも当然出来るが、毎日走る道を眺めたところで別に面白くもない。だからやむなく考え事をしながら走ることになる。自転車で長々走ってると哲学者になれるかもしれないね。

(15分)