デジタルの悪夢

自分は毎日パソコンつけて、ネットサーフィンして、iPodで音楽聴いて、PS3で遊び、PCソフトで家計簿をつけているが、これだけデジタルの恩恵にあずかっていても、一つだけ、デジタル技術がどうしようもなく憎たらしく感じてしまうことがある。


それは、「書いていた文章、途中だった作業が、保存されないまま消えてしまうこと」があることだ。


書くのが好きな人間にとって、自分の書いた文章というのはかけがえないものであり、場合によっては二度と書き直せないものでもある。それが、パソコンやブラウザやネット回線の事情で、保存されること無く一瞬にして消え去ったときの、途方にくれる感じ・・・。あれは何度経験しても慣れるものではない。ああ、5秒時間が戻せれば!と思ったところでもう遅い。文章は足跡さえ残すことなく消え去ってしまうのだ。


あれを経験する度、自分は深くデジタルの無神経さ、無情さを憎み、ぶつけようのない怒りを覚えてきた。そして、「ブラウザで文字を書くのはやめよう」とか「5分ごとに上書き保存しよう」とか思って、二度とこんなことのないようにと対策を考えるのだが、そんなのはすぐに忘れてそれを怠り、また同じことを繰り返すのだ。


今日だってそうだ。サークルのメーリスに投稿する文章を一時間かけて書いた。就職が決まった喜び、先輩への感謝、後輩への激励、それらをうまくまとめた文章が、秀逸な文章が生まれたのに、「トピックが凍結されてしまった」というわけの分からない事情で、保存されること無く消えたのだった。一つ前の記事で紹介した本でも、「いい人ほど早死にする」といわれていたが、自分の実感としても「いい文章ほど残せず消える」という気がする。


でもそんなふうにいつまでも悶々としている自分は、心が狭すぎるのかもしれない。下のブログ記事を読んで、考えを改めようと思った。

「長いブログ記事を書いて、それが一瞬で消えてしまった時。」
http://ameblo.jp/yasukawayuka/entry-10380313011.html


前向きになること、って大切だよね。

(20分)